
LINE証券を始めたいけど、何に投資していいか分からない

どの投資信託をLINE証券で買えばいいのかな?
本記事ではそういった疑問を解決します。
LINE証券で投資するべき投資信託はeMAXIS Slimシリーズ!特にeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)がオススメ!
今回は「LINE証券」を始めたけど、どの投資信託を買えばいいのか分からないという方に向けて記事を書いています。
ここ数年、資産運用業界の低コスト化が急激に進んでおり、多くの運用会社から優れた投資信託が販売されるようになりました。
「LINE証券」でも多くの優良ファンドを販売していますが、本記事ではeMAXIS Slimシリーズを強く推しています。
なぜeMAXIS Slimシリーズが人気なのか、ぜひ読んでみて下さい。
それでは、さっそく見ていきましょう!
LINE証券でeMAXIS Slimシリーズがオススメな理由3選
低コストで全世界や先進国の株式に分散投資できる
LINE証券では27本の投資信託を取り扱っていますが、低コストで米国株や全世界株に分散投資できるのはeMAXIS Slim シリーズのみです。
eMAXIS Slim シリーズでは
- 全世界
- 先進国
- S&P500(米国の主要企業500社)
- TOPIX(東証に上場している企業)
といった株価指数に投資することができます。
株価指数とは、個々の株式の値動きを組み合わせたもので、日本では日経平均株価、米国ではS&P500などが有名です。
株価指数に投資する投資信託をインデックスファンドといい、低コストで高い利回りを実現できるというメリットがあります。
そして、インデックス投資をするのであれば低コストのファンドを利用しなければいけません。
eMAXIS Slimシリーズの影響もあり、eMAXIS シリーズは日本国内でも最安水準のコストを実現しており、急激に運用残高を伸ばしています。

ちなみにeMAXIS SlimシリーズはeMAXIS シリーズの低コストバージョンであり、ここ1年間の急激な純資産増加はeMAXIS Slim シリーズによるものです。
低コストで分散投資をしたいのであれば、eMAXIS Slim シリーズがオススメと言えるでしょう。
長期的にインデックスファンドは高い利回りを期待できる
既に述べましたが、長期的に株式型のインデックスファンドは高い利回りを期待することができます。
主要インデックスの年平均リターン
(株式) | 全世界 | 先進国 | S&P500 |
---|---|---|---|
5年 | 16.3% | 17.4% | 19.5% |
10年 | 16.0% | 17.3% | 20.6% |
15年 | 7.7% | 8.5% | 10.4% |
20年 | 7.9% | 8.3% | 8.9% |
※全世界はMSCI ACWI、先進国はMSCI KOKUSAIを採用、すべて円建て換算で計算
eMAXIS Slimシリーズで投資できる
- 全世界
- 先進国
- S&P500
といった株価指数の過去利回りを見ると、インデックスファンドの素晴らしさが分かるでしょう。
インデックスファンドは企業の株式の固まりのようなものです。
株式は債券、現金、コモディティ(貴金属など)と比較しても高い利回りを産んできました。
2005年末~2019年末の主要アセットリターン
先進国株式 | 先進国債券 | 金 |
---|---|---|
7.83% | 3.11% | 7.72% |
そのため中長期で資産形成をするのであれば、高い利回りを産む株式もしくは株式に連動するインデックスファンドをオススメします。
LINE証券ではインデックスファンドの取扱本数が少ない
また「LINE証券」ではインデックスファンドの取扱本数が多くありません。
国内ではeMAXIS Slim以外にも有望なインデックスファンドがいくつもありますが、「LINE証券」では取り扱っていないのです。
例えば「SBIアセットマネジメント」が出しているインデックスファンドは、eMAXIS Slim シリーズと遜色ない低コストを実現しています。
「LINE証券」では、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」のような、eMAXIS Slim シリーズ以外のファンドへ投資できませんが、大きな問題はありません。
なぜならインデックスファンドの投資先は同じ株価指数だからです。
そのため「LINE証券」の取扱いファンド数は少ないものの、長期の資産形成には大きな問題とならないでしょう。
LINE証券でオススメの投資信託4選を徹底分析!
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
「LINE証券」に限らず、ネット証券でオススメのインデックスファンドがあります。
そのファンドは「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」です。
資産運用に重要なのは
- 長期
- 分散
- 積立
だと言われています。

長期・分散・積立は投資の大原則。覚えておくのがオススメです!
まずeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は全世界の企業に投資をしていますから、「究極の分散投資」を実現することができます。
また信託報酬(年間の手数料)は0.1144%となっており、長期投資に向いていると言えるでしょう。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」の最終的な投資先を見ると、私たちが普段利用する企業が多いことが分かりますね。
構成銘柄 | 構成比率 |
---|---|
Apple | 3.3% |
Microsoft | 2.6% |
Amazon | 2.1% |
Alphabet A株 | 1.3% |
Facebook A株 | 1.0% |
TSMC | 0.9% |
テンセント | 0.8% |
テスラ | 0.8% |
JPモルガン・チェース | 0.7% |
アリババ | 0.7% |
ちなみに「Alphabet」というにはGoogleの親会社のことで、実質的にGoogleだと言えるでしょう。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」では、時価総額世界1位の「Apple」でさえ3%程度しか組み込まれていません。
国別でみると米国が圧倒的ですが、アジアや欧州の企業も3割程度含まれていることが分かりますね。

そのため「Apple」や米国の企業が失速したとしても、アジアや欧州の企業が成長すれば全体としてバランスを保つことができるのです。
実際に2000年代、米国企業が失速する一方で新興国経済が急速に成長する時期がありました。
インドの株価指数であるSENSEX指数は5年間で約6倍値上がりした一方で、米国のS&P500指数はほとんど値上がりしなかったのです。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」に投資することで、一国もしくは特定エリアに集中投資するというリスクを避けることができます。
投資信託選びに悩んでいる方は、まず「eMAXIS Slim シリーズ」に投資をしてみてはどうでしょうか。
さらに詳しく知りたいは次の記事も参考にしてみてください。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
低コストで高利回りのインデックスファンドを買いたい方には「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もオススメでしょう。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」と比較して分散効果は薄れますが、成長力の低い欧州や日本企業、安定性の低い東南アジア企業を投資先から排除することができるからです。
全世界株式とS&P500の比較表→マイインデックスより

分散効果を重視するか、成長性を重視するかの違いですね…
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.0968%以内となっており、コストだけを見ると「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」よりも優れたファンドということになります。
S&P500は米国の主要500社に投資できる株価指数で、上位の投資先は「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」とほとんど変わりません。
構成銘柄 | 構成比率 |
---|---|
Apple | 5.8% |
Microsoft | 5.2% |
Amazon | 3.9% |
Alphabet A株 | 1.8% |
Facebook A株 | 1.8% |
Alphabet C株 | 1.8% |
テスラ | 1.5% |
バークシャー・ハサウェイ | 1.4% |
JPモルガン・チェース | 1.4% |
ジョンソン&ジョンソン | 1.3% |
米国の主要企業500社以外を除くと、AppleやMicrosoftの比率が5%を超えてしまいます。
そのため、
- 米国の主要企業がこれからも成長すると考える→eMAXIS Slim 米国株式
- 新興国や欧州、日本にもバランスよく投資したい→eMAXIS Slim 全世界株式
というように使い分けるといいでしょう。

特にこだわりが無いなら、どちらでも良いと思います!
低コストで高利回りのファンドに投資したいなら、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資をしてみてはどうでしょうか。
「LINE証券」なら100円から投資可能です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
ここまで紹介してきた
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
は企業の株式に投資するファンドです。
株式に連動するファンドの場合、長期的には高い利回りを得ることができますが、短期的には損失を出しやすいのも事実です。

そこで考えられたのが、株式と他の資産を組み合わせて運用する「バランスファンド」です。
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内REIT
- 海外REIT
という8つの資産を組み合わせたファンドとなっています。

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」に投資をしておけば、株式市場が暴落したとしても、債券市場でカバーすることも可能です。
株式市場と債券市場は相関性が低いといわれ、大物投資家の中には株式よりも債券を買う人も多い。
また国内REITと海外REITも組み込んでいるため、さらに分散効果を期待できます。ただし、株式とREITは似たような値動きをすることが多いので注意が必要でしょう。
REITとは不動産投資信託のことで、多くの投資家から集めた資金でビルや住宅、倉庫などを買う金融商品。株式と同程度のリスク・リターンがあると言われている。

最初の投資信託でリスクを取りたくないという人にオススメです!
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の信託報酬は0.154%となっており、多くの資産をまとめて買える投資信託としては驚異的な低コストを実現しています。
そのため、株式型インデックスファンドのような値動きの激しい投資信託を購入されたくない方は、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を選ぶとよいでしょう。
ただし長期的な資産形成を考えたとき、債券の利回りは株式よりも低い点に注意が必要です。
資産形成の難易度を下げたいのであれば、短期的なリスクは承知で
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
といったインデックスファンドに投資するべきでしょう。
ひふみプラス
「ひふみプラス」は「eMAXIS Slim シリーズ」と異なり、信託報酬が安いインデックスファンドではありません。
それでもオススメできる理由は、「ひふみプラス」を運用する「レオス・キャピタルワークス」の運用力が高いからです。
「ひふみプラス」のようなアクティブファンドは、インデックスファンドと異なり、上からトヨタ自動車、NTT、ソニー…というような買い方をしません。
アクティブファンドはインデックスファンドと異なり、ファンド・マネージャーが決めた銘柄を組み込んで運用します。
ファンド・マネージャーや運用チームの人件費が掛かるため、信託報酬も高くなりやすいですが、それ以上の成績を出すファンドもあるのが大きな特徴でしょう。
ファンド・マネージャーを中心とするチームが「良い企業」を選んで投資しているのです。
参考までに「ひふみプラス」の投資先を見ておきましょう。
社名 | 組込比率 | |
---|---|---|
1 | Microsoft | 1.41% |
2 | HOYA | 1.37% |
3 | インターネットイニシアティブ | 1.37% |
4 | SHIFT | 1.36% |
5 | ミライト・ホールディングス | 1.33% |
6 | 三菱商事 | 1.25% |
7 | 村田製作所 | 1.10% |
8 | あい ホールディングス | 1.09% |
9 | ショーボンドホールディングス | 1.08% |
10 | 川崎重工業 | 1.08% |
2021年9月のレオス・キャピタルワークス・月次レポートを参考に作成
日米の有名企業から、一般的な知名度が低い会社まで組み込まれていることが分かりますね。
アクティブファンドは、インデックスファンドと異なった銘柄を組み込むため、その成績は千差万別です。
またインデックスファンドと比較して信託報酬が高いのも大きな特徴でしょう。
「ひふみプラス」の信託報酬は純資産総額に応じて次のように決まっています。
純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|
500億円まで | 1.078% |
500億円を超える部分 | 0.968% |
1,000億円を超える部分 | 0.858% |
2021年9月のレポートが出た時点だと純資産総額は4,870億円ありましたから、信託報酬は0.858%にかなり近づいているはずです。
信託報酬が0.1%程度のインデックスファンドと比較すると、高い手数料を支払っていると思うかもしれません。
ただ「ひふみプラス」の強みは圧倒的な実績です。

13年間で約6倍も値上がりしており、世界的に見てもトップクラスの成績を出しているといわれています。
アクティブファンドへの投資は意見が分かれるところですが、「ひふみプラス」のリターンをこれからも期待しているのであれば投資してもいいかもしれませんね。
「ひふみプラス」について詳しく知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。
まとめ:LINE証券で投資するならeMAXIS Slimがオススメ!
本記事では「LINE証券」で購入するべきファンドとして
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ひふみプラス
の4本を紹介しました。
「LINE証券」では投資信託の取扱い本数が27本と少ないため選択が容易ですが、他の証券会社では何千本もの投資信託を販売しています。
特に「SBI証券」は約2,700本の投資信託を取り扱っているので、興味のある方は「SBI証券」の口座も作ってみて下さい。
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また投資したいファンドが見つからない場合は、他の投資家ドットコムの記事も参考にしてみてください。本記事で紹介した投資信託のリンクを張っておきますね。
それでは、また。