「LINE証券の手数料は高いの?」
「手数料を抑えて資産運用がしたい!」
本記事では、そういったお悩みを解決していきたいと思います。
- LINE証券の手数料は高いのか?
- LINE証券の入出金手数料を解説します
- LINE証券の取引手数料(いちかぶ/単元株/投資信託/ETF)を解説します
「投資家ドットコム」を運営する「ロニイ」と申します。
資産運用や投資信託が好きすぎて、資産運用のブログを立ち上げました。
突然ですが、「LINE証券」という証券会社を聞いたことがあるでしょうか?
「LINE証券」とは、あのLINEアプリから株や投資信託を購入できる金融サービスです。
本記事では「LINE証券」の取引手数料や入出金手数料を分析していきたいと思います。
LINE証券の基本情報を知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう。
LINE証券の手数料は高いのか?
LINE証券の手数料は高いのか?
本記事の結論は「LINE証券の手数料は高くない」です。
なぜ、LINE証券の手数料は高くないといえるのか?本記事では解説していきますが、まずは簡単にLINE証券の手数料体系をまとめておきたいと思います。
- ネットバンキングを使えば、手数料は無料
- 出金手数料は220円必要
- 1株手数料は無料だが、スプレッドあり
- 単元株/ETF手数料は業界最安水準
- 投資信託の取引手数料は無料
これだけでLINE証券の手数料に関する知識は十分ですが、他社との比較やサービスの内容について知りたい方もいると思うので、入金/出金/取引手数料について分析していきましょう。
LINE証券の入金・出金手数料を解説します
まず、証券口座に出入金する際にかかる入金・出金手数料を見ていきましょう。
ほかの証券会社と入金・出金手数料を比較していきたいと思います。
まずは入金手数料から。
証券会社 | 入金手数料 |
---|---|
LINE証券 | クイック入金、LINE Pay:無料、銀行振込:顧客負担 |
SBI証券 | 即時入金・リアルタイム入金・振替入金:無料、銀行振込:顧客負担 |
楽天証券 | マネーブリッジ、リアルタイム入金:無料、銀行振込:顧客負担 |
マネックス証券 | 即時入金サービス、マネックスセゾンカード:無料、銀行振込:顧客負担 |
松井証券 | ネットリンク入金、らくらく振替入金、定期入金:無料、銀行振込:顧客負担 |
auカブコム証券 | ネット振替、口座振替(自動引落):一部無料 |
GMOクリック証券 | 即時入金:無料、振込入金:顧客負担 |
SBIネオモバイル証券 | 即時入金:無料、銀行振込:顧客負担 |
野村證券 | すべて無料※野村は対面証券 |
この表をみても分かると思いますが、基本的にネット銀行を介したクイック入金や即時入金の手数料は無料となっています。
一方で、銀行振込(ATM経由)でネット証券に振り込む際には、顧客が振込手数料を負担する必要があります。
野村證券などの対面証券(支店などで取引)では、銀行振込の手数料が無料になっているところも多いですが、売買手数料が高くなっている点に注意が必要です。
LINE証券では、どのような入金方法があるのでしょうか?
- クイック入金・・・ネットバンキングから入金(無料)
- 銀行振込・・・銀行のATMから振込(手数料は顧客負担)
- LINE Pay・・・LINE Payから送金
おすすめは、クイック入金です。
すでに持っている銀行口座から入金ができるため、わざわざLINE Payを登録する必要もありません。
ネットバンキング口座をお持ちでない方は、現在お持ちの銀行口座でネットバンキング口座を作ってみてください。
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- PayPay銀行
続いて出金手数料を見ていきましょう。
証券会社 | 出金手数料 |
---|---|
LINE証券 | LINE Payへの手数料:無料、口座振込:220円 |
SBI証券 | 無料 |
楽天証券 | マネーブリッジ、銀行振込:無料 |
マネックス証券 | 通常出金:無料、即時出金:330円 |
松井証券 | 翌営業日以降の出金:無料、即時出金:330円 |
auカブコム証券 | 0~110円 |
GMOクリック証券 | 無料 |
SBIネオモバイル証券 | 無料 |
野村證券 | 無料 |
LINE証券ではLINE Payへの出金は無料ですが、銀行口座に振り込む場合は220円の出金手数料が掛かります。
これはLINE証券のデメリットともいえるでしょう。
- 銀行振込・・・銀行のATMから振込(220円必要)
- LINE Pay・・・LINE Payに送金(無料)
そのため、LINE証券で投資をする際にはできるだけ、出金頻度を減らすべきだと思います。
LINE証券の売買(取引)手数料を解説します
ここからは、LINE証券の売買(取引)手数料を解説していきたいと思います。
LINE証券では、「いちかぶ」「単元株」「投資信託」「ETF」などに投資をすることができます。
それぞれの商品の概要は下記のとおりです。
金融商品 | 特徴 |
---|---|
いちかぶ(日本株) | 1株数百円から投資 |
単元株(日本株/100株) | 100株から投資、手数料は業界最安水準 |
投資信託 | 1株100円から投資可能、30銘柄ある |
ETF | 100円もしくは1口から投資できる |
それぞれの金融商品の売買手数料を見ていきましょう。
いちかぶ(1株取引)の売買手数料
いちかぶ(1株取引)はその名の通り、1株から投資できるサービスです。
LINE証券のいちかぶ手数料は無料ですが、スプレッドというものが掛かります。
スプレッドとは買値と売値に差を設けることで、実質的に手数料を取るシステムのことです。
スプレッドの例
例えば、同じタイミングで「トヨタ自動車」の株を「買う」「売る」と手数料分、損をすることになります。
LINE証券の「いちかぶ」のスプレッドを図解で表すと下記のようになります。
※LINE証券より引用
「いちかぶ」にはグループA、B、C、Dの4グループがあります。
それぞれのグループの特徴を見ていきましょう。
グループに属する銘柄はこちらを参考にしてみてください。
グループAの売買手数料
- ETFや「トヨタ自動車」「NTT]といった銘柄が購入可能
- 唯一、17:00~21:00までの夜間取引が可能
- 時間帯により売買手数料が異なる
図をみても分かるように、時間により取引手数料は異なります。
- 9:00~11:20→0.2%
- 11:30~12:20→1.0%
- 12:30~14:50→0.2%
- 17:00~21:00→1.0%
そのため、「いちかぶ」取引をするのであれば9:00~11:20,12:30~14:50の間に売買をするべきでしょう。
ただし、夜間取引ができるのはAグループのみですから注意が必要です。
グループB/C/Dの売買手数料
グループB,C,Dは9:00~11:20、12:30~14:50のみ取引することができます。
- グループB→地銀とか電力会社多いイメージ、スプレッドは0.3%
- グループ℃→製薬会社とか鉄道会社多いイメージ、スプレッドは0.4%
- グループD→上場間もない18銘柄、0.5%
グループAよりも売買手数料が高いのは、グループB,C,Dの株式の流通量が少ないためだと思われます。
グループB,C,Dは夜間取引ができない点に注意が必要です。
単元株(100株)の売買手数料
LINE証券では1株から取引する「いちかぶ」のみならず100株単位で取引することも可能です。
100株単位で取引することを単元株取引といいます。
「SBI証券」や「楽天証券」といった通常の証券会社では、100株単位で取引するのが普通です。
そこで、他のネット証券と「LINE証券」の単元株手数料を比較してみました。
LINE証券以外の証券会社では売買手数料が同じですが、LINE証券のみ購入・売却手数料の額が違います。
しかし、株取引の手数料は「購入手数料と売却手数料の合計」で考える必要があります。
購入時手数料+売却時手数料
取引金額 | LINE | 楽天 | SBI |
---|---|---|---|
~5万円 | 99円 | 110円 | 110円 |
~10万円 | 176円 | 198円 | 198円 |
~20万円 | 198円 | 230円 | 230円 |
~50万円 | 484円 | 550円 | 550円 |
~100万円 | 869円 | 1070円 | 1070円 |
SBI証券はスタンダードプラン、楽天証券は超割コース
「LINE証券」は大手ネット証券の「SBI証券」「楽天証券」よりも低コストです。
※「SBI証券」の手数料体系については次の記事も参考にしてみてください。
仮に5万円の株式を売買すると、99÷50,000で約0.1%の手数料が掛かることになります。
そのため、100株単位で株式を買う余裕があるなら、LINE証券の単元株サービスで投資するといいでしょう。
LINE証券では「いちかぶのメリット」が強調されがちですが、個人的には単元株取引のメリットも大きいと考えています。
ただし、単元株(100株)で投資する場合には、9:00~11:30、12:30~15:00までしか取引をすることができません。
※この点に関してはすべての証券会社で同じです。
夜間取引をされたい方は「いちかぶ」を利用するといいでしょう。
投資信託の売買手数料
LINE証券では投資信託の売買手数料は無料となっています!
ETFの売買手数料
LINE証券ではETF(上場投資信託)の購入手数料は無料となっています。
一方で売却手数料は売却金額に応じて下記の手数料が掛かります。
>>投資信託とETFの違いについてはこちらの記事を参考にしてみてください
ほかの証券会社と比較してみましょう。
証券会社 | LINE | 楽天 | SBI |
---|---|---|---|
~5万円 | 99円 | 110円 | 968円 |
~10万円 | 176円 | 198円 | 968円 |
~20万円 | 198円 | 230円 | 968円 |
~30万円 | 484円 | 550円 | 968円 |
~40万円 | 484円 | 550円 | 968円 |
~50万円 | 484円 | 550円 | 968円 |
~100万円 | 869円 | 1070円 | 1740円 |
お気づきの方もいるかもしれませんが、ETFの売買手数料と日本株の単元株(100株)は同じ体系になっています。
ただし、ETFの場合は投資信託と異なりレバレッジを掛けた取引(信用取引)をすることが可能です。
信用取引とは、100万円で200万円を動かす取引のことで、リスクは2倍になりますがリターンも2倍になります。
そのため「投資家ドットコム」ではレバレッジを掛けた信用取引などはオススメしていませんが、
まとめ:LINE証券の手数料はかなり安い!
本記事でLINE証券の手数料はかなり安いという点を理解していただけたかた思います。
「LINE証券の手数料は高いのか?|売買、入出金手数料を徹底分析!」をまとめると下記のようになります。
- ネットバンキングを利用すれば、入金手数料は無料
- 出金手数料は220円必要
- 1株手数料は無料だが、スプレッドあり
- 単位株/ETF手数料は業界最安水準
- 投資信託の取引手数料は無料
LINE証券の手数料がかなり安いことが分かりしたね。
これから、投資に挑戦したい!という方は下記の記事を参考にしてみてください。
今回は以上です!
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それでは、また。