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高利回りのソフトバンクGの社債は危険なのか?【リスクと利回りについて徹底分析】

国債 社債
太郎

ソフトバンクグループの社債は危ないのかな?

この記事ではこういった疑問に答えていきます。

ソフトバンクGは円建て社債と米ドル建て社債を発行していますが、今回は円建て社債について解説していきたいと思います。

✔本記事の信頼性

僕のプロフィールはこんな感じです。

さて、日本で最も有名な経営者といっても過言ではない孫正義さん率いる投資会社・ソフトバンクG。

ソフトバンクGの子会社、ソフトバンクのスマホを利用している方も多いのではないでしょうか?

またソフトバンクGの株式を直接保有していたり、日経平均株価型のインデックスファンドを購入することで間接的に保有する投資家も多いと思います。

一方で、ソフトバンクGの社債に目をつけられている人はあまりいないのでは無いでしょうか?

日本国債の金利は銀行預金とそんなに変わらんしな…

そこで今回は

①社債への投資で重要となる格付け
②ソフトバンクGの経営状況
③ソフトバンクGの社債を購入するべき投資家

という3つの観点でソフトバンクGの社債を分析していきたいと思います。

社債の基礎も学べますので、ぜひ読んでみてください。

それでは、さっそく見ていきましょう。

目次

そもそも社債とは

株式投資やFXといったメジャーな投資をしたことがある人でも社債を知らない方は多いと思います。

そこで、まず社債の説明からしていきます。

社債とは、金融商品の一種である債券の中でも企業が発行する債券のことです。

会社が発行する債券だから「社債」と覚えるといいと思います。

社債の特徴を大まかに説明すると次のようになります。

①社債は定期預金の強化バージョンのようなもの
②リスク度合いは国債・定期預金以上、株式未満
③元本保証ではないが、元本が戻ってくる可能性が非常に高い

それぞれ見ていきましょう。

社債は定期預金の強化バージョンのようなもの

まず、社債の根本的な仕組みは次のようになります。

①借金をしたい会社Aが証券会社Bに証券を発行してもらう
②証券会社Bは証券を投資家Cに販売する
③投資家Cは年に数回、金利を受け取る
④満期までに会社Aが債務不履行に陥らなければ、投資家Cは元本を回収できる

つまり、社債とは個人投資家が証券会社を通じて企業にお金を貸せる金融商品なのです。

ソフトバンクGの社債の場合、金利を受け取れるのは年に2回となっています。

個人投資家は満期まで社債を保有することになります。

この仕組み、何かに似ていると思いませんか?

そう。定期預金に非常に似ているのです。

債券は価格変動がなく(機関投資家同士の間ではある)、安定してストレスなく投資をしたいという方におすすめです。

そういえば、国債と社債に大きな違いはあるの?

と思われた方もいるかもしれません。

国債は発行元が国、社債は発行元が企業というわけで大きな違いはないです。

ただ一般的にリスクの高い社債は国債と比較して利回りが高いのが特徴です。

この利回りは、2020年9月現在のものであり、必ずしもこの利回りが続くわけではありません。

ただ日本国債の利回りが高くなりすぎると、日本政府が借金を返せなくなるので、将来的に日本国債の利回りが急上昇するようなことは無いと思います。

僕は銀行にほとんど預金を預けないので、定期預金の利回りが何%かは知りません。

ただ、1.3%の金利がつく銀行はないでしょう。

そのため、株式のような激しい値動きをする市場ではなく、定期預金のように穏やかに資産を増やしたい方に社債はおすすめなのです。

リスク度合いは国債・定期預金以上、株式未満

さて、ここまで美味しい話をしてきましたので、リスクについても述べておきたいと思います。

社債のリスクは一般に国債よりも高く、株式より低いといわれています。

ここで読者の皆さんに質問があります。

日本政府が倒産する確率とソフトバンクGが倒産する確率はどちらが高いでしょうか?

ソフトバンクGをトヨタ自動車に置き換えてもいいのですが、おそらくソフトバンクGやトヨタ自動車が倒産する可能性の方が高いですよね?

メディアでは日本政府の国債発行量が世界一だから危ないといわれていますが、日本政府が倒産するときには、ソフトバンクGやトヨタ自動車はこの世には存在していないでしょう。

基本的に債券の世界では、社債はその国の国債の信用力を上回ることができないといわれています。

例えば、トヨタ自動車の債券の信用力はトルコ国債よりも高いですが、日本国債の信用力を上回ることは少ないのです。

ただし近年では、トヨタ自動車などの債券が日本国債の信用力を上回るという異常事態が発生しています。

ですが、国債のリスク<社債のリスクと考えて差し支えないでしょう。

元本保証ではないが、元本が戻ってくる可能性は非常に高い

債券の特徴として元本割れしにくいというものがあります。

僕は年配の方と投資の話をすることがあるのですが、年配の方は基本的にリスクを嫌います。

たしかに60代で資産を失うとネタにもできんよな…

彼らが投資に求める第一の条件は「元本が保証されているか」です。

残念ながら社債という金融商品は元本保証ではありません。

ただし、限りなく元本保証に近い金融商品だといえます。

株式のように価格が乱高下することもありません。

満期が来るのを心穏やかに待っておけば、よほど運が悪くない限り金利を得ることができます。

株式のような大きなリターンをいらないが、定期預金のような雀の涙に我慢できないというニーズを満たすために社債はあるのです。

格付けからソフトバンクGの社債のリスクを考える

さて、株式と異なり債券価格は大きく変動しませんし、個人投資家が保有する社債は満期まで持つのが基本とされています。

それでは、社債をどのように評価すればいいのでしょうか?

一般的に社債を評価する指標として格付けがあります。

格付けとは財務情報などに基づいて、企業の安全性を評価することです。

日本格付研究所によると、ソフトバンクGの社債はA-となっており、投資対象として安全性が高いことが分かりますね。

最近のソフトバンクGは米国の株式市場で謎の動きをしていたり、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが上手くいっていません。

ただ財務情報などを調査する格付け会社はソフトバンクGの財務にある程度のお墨付きを与えています。

ちなみにトヨタ自動車の債券はAAA、ソフトバンクの債券はAA-となっています。

そのため信用力は一流でないが、危険性が高いとは言えないのです。

ソフトバンクGの経営状況を考える

社債投資の最大のリスク。それは企業が債務不履行(デフォルト)に陥ることです。

債務不履行とは簡単に言うと、借りているお金を返せなくなりましたよーと宣言することです。

ただ企業が破綻した場合に債券は株式よりも先に償還されるという性質があります。

リスクを抑えたいなら社債一択です。

これは株主が企業のオーナーであり議決権を行使できるのに対し、債権者はお金を貸しているだけだからです。

この点からもソフトバンクGの社債は株式よりもリスクが低いといえるのです。

ただし、債券のリスクが低いからといって企業分析もせずに大事な預金を投資するべきではありません。

格付け会社はある程度の基準を示してくれますが、格付け会社とて万能ではありません。

自らの資産を防衛しながら、確実に増やしていくために企業分析くらいはしておきましょう。

僕がソフトバンク・グループに投資する際には次の3点を重視します。

①営業利益率
②自己資本比率
③上場子会社の時価総額

①営業利益率
まず、営業利益率は企業の収益性を図る一般的な指標です。企業とは利益を追求する集団ですから、安全性を考慮する前に稼ぐ力がなければいけません。営業利益率は営業利益÷売上高で表されます。
単年ではなく、数年年単位でみておきましょう。

2020年度の決算では赤字となったため、営業利益率は出ていませんが日本企業の中でも高水準を維持していたといえるでしょう。

②自己資本比率

続いて、安定性を図るときに持ち出される自己資本比率も確認しておきましょう。
自己資本比率は返済不要の自己資本が全体の資本の何%であるかを示したものです。

ソフトバンクGの投資会社という性質を考慮すれば、低い水準ではないと思います。

銀行やリース会社では10%をきる例も珍しくないからです。

③上場子会社の時価総額

ソフトバンクGは公開義務のないオプション取引などを通じて上場株に投資をしているため、子会社の時価総額を測るのは難しいといわれています。

ただし、主要な出資先である「アリババ」と米国のハイテク株指数「QQQ」をみれば、ある程度の予想がつくでしょう。

※ソフトバンクGは米国のハイテク株に出資をしている。

「アリババ」も「QQQ」も上昇基調にありますね。大きな問題はなさそうです。

ただし、ソフトバンクGが米国のハイテク株に出資を始めたのは2020年6月以降と言われていますので、注意が必要です。

ソフトバンクGの社債に投資をする際には

  • アリババ
  • ソフトバンク(日本の携帯子会社)
  • QQQ

といった指標を念のためにチェックしておくべきでしょう。

ただ社債は満期まで保有すると償還されます。

そのため、株式市場が暴落しても焦る必要はあまりないでしょう。

ソフトバンクGの社債を購入するべき投資家

僕はボラテリティの高いソフトバンクGの株式に投資するべきでないと考えています。

ただし、債券に関して言えばリスクと比較して利回りも悪くないため、次のような投資家におすすめしたいです。

  • 株式投資は株価の変動が激しいため、あまり好きではない
  • ある程度リスクを取ってもいいと考えている
  • 定期預金より高い金利の金融商品を探している

社債はある程度のリスクを抱えていると認識したうえで、購入するのをおすすめします。主要なネット証券だとSBI証券のみで発売されています。

不正引き出しで話題のSBI証券ですが、僕はそこまで脅威だと考えておらず、セキュリティ対策も大幅に向上することが予想されるでしょう。

資料請求は無料ですので、ぜひ問い合わせてみてください。

ただ20代や30代の投資家はよりリターンの臨める株式投資をするべきだと思います。

資産の一部をソフトバンクGの社債に投資するのもアリかなと考えていますが、基本的に株式に投資するべきでしょう。

インデックスファンドへの投資が王道と言われています。

まとめ

この記事をおさらいしておきましょう。

  • 社債のリスクは定期預金以上、株式未満
  • ソフトバンクGの安全性はまあまあ高い
  • 利回りは1%前後
  • ソフトバンクG・社債のリスクは定期預金以上、株式未満
  • SBI証券で社債が購入可能

この記事を読んで、債券に興味を持たれた方は次の記事も参考にしてみてください。

それでは、また。

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