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ロニイ
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SBI・V・S&P500インデックスファンドの評価/利回りを徹底分析!

太郎

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の評価/口コミを知りたい

花子

過去の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の利回りはどのくらい?

本記事では、そういったお悩みを解決していきたいと思います。

  • 「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は投資信託が一番安く評判が高い
  • 過去40年でS&P500は30倍以上値上がりした

✓本記事の信頼性

「投資家ドットコム」を運営する「ロニイ(Twitterはこちら)」と申します。

資産運用や投資信託が好きすぎて、家族や友人向けに資産運用のブログを立ち上げました。

本記事では「SBIアセットマネジメント」が運用する「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の評判、メリット/デメリットを分析した上で、他のS&P500連動型投信や海外ETFと比較していきたいと思います。

読了には約6分掛かりますが、あなたの「大切なお金」に関する話ですのでぜひ最後まで読んでみて下さい

それではさっそく見ていきましょう。

※「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は元々「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」という商品名でしたが、運用会社の「SBIアセットマネジメント」が新しく投資信託シリーズを出すのに合わせて改称する予定です(2021年6月15日予定)。本記事では改称後の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を使って解説していきますのでご了承ください。

※金融商品仲介業者「ネクシィーズ・トレード」を仲介

目次

SBI・V・S&P500インデックスファンドとは

SBI・V・S&P500インデックスファンドの概要

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2019年9月26日
運用スタイルインデックスファンド
ベンチマークS&P500(円換算)
購入時手数料無料
信託報酬(年間)0.0938%
純資産総額約2,000億円
主な組込銘柄Apple、Microsoftなど
為替ヘッジ非対応
つみたてNISA対応

※2021年5月25日現在の「SBI・V・S&P500インデックスファンド(旧:SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」の最新レポートから引用

運用会社は「SBI証券」と同じ「SBIホールディングス」に属する「SBIアセットマネジメント」で、運用開始は2019年と歴史の浅いファンドとなっています。

ただ「SBI・V・S&P500インデックスファンド」はS&P500に連動するよう設計されているため、過去のS&P500のリスク/リターンなどを分析すれば、どのようなファンドか理解できるでしょう。

ここ数年でノーロード(購入手数料が掛からないファンド)の投資信託が一般的になり、「SBI証券」「楽天証券」のようなネット証券を利用すれば購入手数料を支払う必要はありません。

信託報酬もS&P500に連動する投資信託としては最低の0.0938%と、保有コストも低く抑えられています

非課税制度である「つみたてNISA」にも対応しており、まさに「万能のインデックスファンド」と言うことができるでしょう。

ただし、米国企業のみにしか投資できないため、欧州や日本、新興国にも分散投資をしたい方は「eMAXIS Slim 全世界株式」のような全世界に投資するファンドへの投資も検討してみてください。

SBI・V・S&P500インデックスファンドの手数料(信託報酬)

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の信託報酬(年間の保有手数料)は0.0938%で、日本で一番安く投資できるS&P500連動型インデックスファンドとなっています。

スクロールできます
投資信託名信託報酬
1SBI・V・S&P500・インデックス・ファンド0.0938%
2eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968%
3つみたて米国株式(S&P500)0.22%
4Smart-i S&P500インデックス0.242%
5iFree S&P500 インデックス0.2475%
6NZAM・ベータ S&P5000.2673%

信託報酬では、低コストで有名な「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」競り合っており、投資信託からS&P500に投資するのであれば

  • SBI・V・S&P500・インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式

のいずれかが候補となってくるでしょう。

ただし信託報酬(手数料)がいくら安くても長期でリターンを出すファンドでなければ意味がありません。

そこで「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のリターンを見ていきたいと思います。

SBI・V・S&P500インデックスファンドのリスク/利回り

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」は2019年に設定された比較的新しいファンドですので、過去20年、30年に渡るリターンを測定することはできません。

そこで「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のベンチマークであるS&P500(円換算)をベースに年平均のリスクと利回りを考えていきたいと思います。

スクロールできます
過去のパフォーマンス(年平均)
利回りリスク
1年48.8%14.4%
3年18.8%20.1%
10年17.7%17.6%
20年7.7%18.6%
30年9.8%18.2%

過去30年間を見ると年平均のパフォーマンスは9.8%となっており、長期的には大きなリターンを期待できるでしょう。

2010年代の株式市場は絶好調でしたから、年平均利回りは17.7%という驚異的な数字となっています。

今後も17.7%という利回りを継続できるのかと聞かれると大きな疑問がありますし、過去20~30年には大きな暴落が何度もありました。

S&P500 価格推移

そのため、目先の利益に囚われるのではなく、20年/30年という長期スパンで資産運用を考えていくことが重要でしょう。

よろしければ、関連記事も参考にしてみてください。

SBI・V・S&P500インデックスファンドの評判/口コミを徹底解説!

ここからは「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の評判/口コミを徹底比較していきたいと思います。

SBI・V・S&P500インデックスファンドの悪い評価/口コミは?

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」自体の悪い評判はほとんどなかったのですが、

  • テスラ株を含んでいる
  • 全世界株に投資した方がいい

といったS&P500のみに投資することに不安を持つ投資家もいます。

S&P500は米国の500社に投資するため、特定の銘柄に株価が左右される、反対に分散効果が薄いのではないのか?と意見もあるのです。

全米、全世界、先進国というように、より幅広い地域に投資するファンドが存在します。

興味のある方は次の記事も参考にしながら調べてみてはどうでしょうか?

SBI・V・S&P500インデックスファンドの良い評価/口コミは?

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」はファンド自体よりも、S&P500という株価指数により評価されるため判断が難しいのですがコロナ・ショック以降の株高で人気を集めているようですね。

よりリスク分散・リターンの追求をしたい方は「全世界株式」や「債券」「金(ゴールド)」といったアセットを組み込んでもいいかもしれませんが、20年・30年という目線で投資をするなら「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のみで十分でしょう

SBI・V・S&P500インデックスファンドのデメリット2選

楽天証券から投資することができない

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の最大のデメリットは「楽天証券」から投資できないことでしょう。

ライバルファンドである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、「SBI証券」「楽天証券」のいずれでも購入できるため、「SBI証券」のみで投資可能な「SBI・V・S&P500インデックスファンド」は利便性が低いと言えます。

「楽天証券」の証券口座をお持ちの方は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「SBI証券」の証券口座をお持ちの方は「SBI・V・S&P500インデックスファンド」というように使いわけるといいでしょう。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の取扱金融機関は次の通りです。

SBI・V・S&P500の取扱金融機関
SBI証券佐賀銀行
岡三オンライン証券SMBC日興証券
マネックス証券auカブコム証券

証券会社については次の記事も参考にしてみてください。

海外ETFよりも手数料が高め

また「SBI・V・S&P500インデックスファンド」には海外ETFというライバルが存在します。

海外ETFとは海外の株式市場に上場している投資信託のことで、海外株式と同じように手軽に投資することが可能です。

ETFについては次の記事をを読んでほしいのですが、米国のETFは日本のインデックスファンドよりも手数料が安い傾向にあります。

商品名信託報酬(経費率)
SBI・V・S&P500インデックスファンド0.0938%
VOO0.03%
SPY0.09%

S&P500に投資するファンドを比較すると、「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の投資信託が0.0938%であるのに対し、バンガード社が提供するS&P500連動型ETF「VOO」の信託報酬は0.03%に設定されているのです。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」は「VOO」を経由して米国の株式市場に投資するため、投資商品としては全く変わりません。

それなら「VOO」や「SPY」といった米国の株式市場に上場するETFを買うべきなのか?という意見もありますが、「SBI・V・S&P500インデックスファンド」には数多くのメリットがあります。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のメリットを見ていきましょう。

SBI・V・S&P500インデックスファンドのメリット4選

低コストで米国の主要500社に投資可能

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投資信託名信託報酬
1SBI・V・S&P500・インデックス・ファンド0.0938%
2eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968%
3つみたて米国株式(S&P500)0.22%
4Smart-i S&P500インデックス0.242%
5iFree S&P500 インデックス0.2475%
6NZAM・ベータ S&P5000.2673%

米国のETFである「VOO」や「SPY」より信託報酬(経費率)が高く「SBI・V・S&P500インデックスファンド」ですが、日本国内で販売されているS&P500連動型インデックスファンドとしては最低水準となっています。

そのため、国内から低コストでS&P500に投資をしたいなら「SBI・V・S&P500インデックスファンド」もしくは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がオススメです。

売買時の確定申告不要

「確定申告って面倒くさい」

そう思われる方に「SBI・V・S&P500インデックスファンド」はオススメです。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のデメリットとして、海外ETFの経費率が低い点を挙げました。

しかし、海外ETFに投資すると配当金を確定申告すること必要が出てくるのです。

確定申告をしないと「VOO」や「SPY」といった米国ETFの配当金に対して、米国で10%、日本で約20%の税金が掛かります。

ただし、確定申告をすると米国で掛かる10%の税金を支払う必要が無くなるのです。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のような国内で投資可能なインデックスファンドだと、販売会社サイドが自動的に米国側の税金を処理してくれるため、確定申告をする必要がありません。

そのため、確定申告が面倒くさいという方は「SBI・V・S&P500インデックスファンド」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」といったインデックスファンドに投資をした方がいいと思います。

外国株式口座の開設不要

海外ETFに投資するには追加で海外株式口座の開設が必要になります。

一方で「SBI・V・S&P500インデックスファンド」であれば、証券口座から気軽に投資可能です。

証券口座開設時に、外国株式口座の開設をすることもできるのですが、管理が少し面倒というデメリットがあります。

「Apple」や「Amazon」のような個別銘柄にも投資をするなら話は別ですが、資産運用をするだけであれば投資信託のみで十分です。

投資初心者の方であれば外国株式口座を開くメリットはあまり無いでしょう。

つみたてNISAが利用可能

また「つみたてNISA」を利用できるのも「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のような国内で販売されている投資信託のみです。

「つみたてNISA」は20年間の積立投資の利益を非課税にする制度で、資産運用をするなら活用しておきたい仕組みの1つとなっています。

年間40万円まで投資できるのが「つみたてNISA」の大きな特徴で、合計で800万円の投資元本の利益を非課税対象とすることが可能です

例えば、2020年に投資した40万円が20年後に120万円となった場合、一般の証券口座であれば約16万円が課税されます(日本の投資に対する利益が20.315%のため)。

一方で「つみたてNISA」の口座から投資をすると、課税されるはずの約16万円が非課税となるのです。

つみたてNISA

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のような国内の投資信託であれば「つみたてNISA」を利用して投資することができますが、海外ETFは「つみたてNISA」を利用することができません。

「つみたてNISA」は毎月33,333円まで拠出することができるため、海外ETFを利用するのは毎月の積立額が33,333円を超えてからでも遅くないでしょう。

まずは「つみたてNISA」対応商品である「SBI・V・S&P500インデックスファンド」のような投資信託から資産運用を始めることをお勧めします。

他のS&P500連動型投信との比較

ここからはS&P500に連動する他の投資信託と「SBI・V・S&P500インデックスファンド」を比較していきたいと思います。

信託報酬(年間の手数料)については本記事で何度も解説していますが、再度掲載しておきました。

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投資信託名信託報酬
1SBI・V・S&P500・インデックス・ファンド0.0938%
2eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0968%
3つみたて米国株式(S&P500)0.22%
4Smart-i S&P500インデックス0.242%
5iFree S&P500 インデックス0.2475%
6NZAM・ベータ S&P5000.2673%

インデックスファンドは同じ株価指数、つまり同じ銘柄に投資するため、信託報酬が全てと言っても過言ではありません。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の信託報酬は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じく業界最安水準となっているため、信託報酬については100点満点の投資信託と言えるでしょう

続いて過去1年のリターンを見ておきましょう。

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投資信託名過去1年のリターン
1SBI・V・S&P500・インデックス・ファンド47.8%
2eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)48.0%
3つみたて米国株式(S&P500)47.9%
4Smart-i S&P500インデックス
5iFree S&P500 インデックス47.9%
6NZAM・ベータ S&P50047.27%

過去1年のリターンを見ると「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に劣っていることが分かりますね。

「SBI・V・S&P500インデックスファンド」は「バンガード」の「VOO」を通して米国の株式市場に投資してきました。

一方で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は米国株をそのまま買っているため、リターンに差が生じているのです。

結論を述べると、S&P500に投資するのであれば「SBI・V・S&P500インデックスファンド」か「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のいずれかがオススメです。

興味のある方は次の記事も読んでみて下さい。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

資産運用の重要性が高まってくるなかで、S&P500などの海外の株価指数により投資しやすい環境が出来上がりつつあります。

投資は「長期」「分散」「積立」が鉄則ですので、焦らずに少しづつ資産形成をしていきましょう。

本記事ではS&P500に連動する「SBI・V・S&P500インデックスファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を中心に解説してきました。

しかし、S&P500以外にも「全世界株式」や「債券」「金(ゴールド)」といったアセットにも投資をすることは可能です。

ぜひ次の記事も参考にしながら、よりよい資産運用をしてみて下さい。

それでは、また。

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