林業を辞めたい!終わってる?生活できない?転職するための方法を解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 林業を辞めたい
  • 具体的にどんな転職先があるか知りたい
  • 転職がうまくいくか不安

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「林業を辞めたい要因・林業からの転職を成功に導くお役立ち情報」までお伝えしていきます。

林業の現状

林業を辞めたい方は一体どのような現状に置かれているのでしょうか。

いま置かれている現状を正確に把握することは、転職成功への第一歩です。

林業の将来的な展望や自分の健康面を考慮して、このまま働き続けてよいのか判断しましょう。

それでは、林業の置かれている現状を解説していきます。

林業は衰退の恐れがある

林業が衰退の恐れがあると考えられる原因はいくつかありますが、ここでは代表的な2つをご紹介します。

まず、国産の木材価格の下落が衰退の要因といえます。安くて高品質な外国産の木材が市場に増えたため、国産の木材が使われず価格が下落しているというわけなのです。また、免震などの観点から木造住宅を希望する人が減り、木造住宅の建設が伸び悩んでいることも原因の一つにあるといえるでしょう。

つぎに、林業事業者の経営面の課題です。今後規模拡大したいと考えている林業経営者は多いにもかかわらず、衰退の一途をたどっている原因は、経営的視点を持った林業事業者が少ないからといえるでしょう。補助金・助成金に依存している林業事業者も多く、経営面の改善が必要とされています

林業は高齢化と離職率が高い

人材の育成と確保は、林業の成長への大きな課題です。

過去には「緑の雇用」など林業経営者や施業集約化を担う人材の育成に力を入れていましたが、仕事内容のハードさから、地方の若者離れにより林業従事者は減少傾向になってしまいました。

現在はIターンやUターン就職などで森林組合職員を筆頭に若手の社員が増えているなどの報道もありますが、せっかく就職しても、若者がどんどん離職している背景には、職人気質な先輩についていけないという理由もあるようです。

そのため、ますます若者離れや高齢化が進み、結果的に離職率に歯止めが効かない状況になっているというわけです。

林業を辞めたい理由

林業の将来性に不安があることがわかりました。

転職に踏み切る前に、林業の現状を踏まえた上で具体的に自分がどのような理由で林業を辞めたいのか把握することが大切です。

それでは、心理的要因を含め林業を辞めたい主な理由を解説していきます。

林業は体力的にきつい

林業従事者は、日々命の危険を冒しながら自然と向かい合っています。

林業は山が職場の肉体労働です。季節や天候にも作業環境が大きく左右され、夏は熱中症のリスクとのたたかい、冬は雪でさらに足場の悪い中の作業となります。

また、林業ではチェーンソーやノコギリなどの刃物を用いて作業するため、事故で骨折や切断の危険性もあります。

さらに、死亡率が圧倒的に高いことも問題視されています。林業での労働災害千人率(千人当たりの死傷者の数)は、全産業の中で最も高くなっているというデータが、林野庁から発表されています。

林業は収入に不安がある

林業の平均年収は356万円で最大でも550万円といわれており、決して高い数字ではありません。

会社や森林組合によって異なりますが、危険な作業が多いにもかかわらず、就労者の多くが賃金の安さを感じているのが現状です。

月給制、社会保険等がきちんと整備されている会社であればまだ安心なのですが、会社よっては日給制を採用しているところも多くあります。

林業従事者は体が資本です。ケガや体調不良は命とりになります。日給制であれば働いた日数がそのまま月の収入になるため、休んでいる間は収入が途絶えます。休職期間が長引くほど生活に不安が生じることになってしまうでしょう。

また、ボーナスも支給されない会社の方が多いため、収入が不安定な林業で家族を養う必要のある方は生活できないリスクがあります。

そのため、「林業はやめとけ」「林業は終わってる」という声も存在します。

林業を辞めたい人のオススメの転職先4選

林業を辞めて転職するのであれば、これまで林業で培ってきた経験を活かせる企業がオススメです。

例えば、オフィスワークなどこれまでと全く違う仕事を選んでも、似た業界の仕事であれば、これまでの経験から仕事が身につきやすいでしょう。

それでは、林業での経験が活かされやすいオススメの転職先をご紹介します。

類似業種への転職

これまでの経験が活かせる、現場仕事がメインの第一次産業の仕事は以下の2業種です。

  • 農業
  • 漁業

第一次産業とは、「農業」、「林業」、「漁業」のことをいいます。

特に「農業」は林業から転職するメリットが大きいです。農業は品種改良などの工夫をして、消費者に喜ばれるより美味しい作物作りに力を入れると、人気が出て需要が高まり収入が増える可能性もあるでしょう。

また、作物を育てるのに適した土壌を確保できれば、都市の近くでも農業ができます。そのため、林業に比べると比較的住む場所を選べる傾向にあります。

体を使って仕事をすることが好きで異業種への転職には抵抗がある方は、林業と同じ第一次産業である「農業」「漁業」も検討してみてください。

同じ第一次産業ですが、扱うものや環境・仕事内容は全く違うので、これまでの経験を活かしながらも、新鮮な気持ちで働けるのではないでしょうか。

異業種への転職

これまでの経験が活かせる、林業の知識を使うことがメインの仕事は以下の2業種です。

  • 農機具販売会社
  • 住宅資材商社

職種は違っても、木材に携わってきた経験や知識を活かすことができます

チェーンソーや重機などを実際に使用していたという経験は大きな強みといえるでしょう。

また、営業職に就けば林業で現場の最前線にいた知識を活かして、顧客に説得力のある話をすることができます

さらに、営業職では成績によってインセンティブがつくことがあります努力が給料に反映されるとやりがいを感じて、モチベーションを高く維持しながら働けるというメリットもありますよね。

林業を辞めたい人の転職成功のコツ・ポイント

林業を辞めて転職をしようと思っている方が、自分の希望に沿った転職を実現するためにはコツがあります

転職に失敗しないためにも具体的にどんなことからはじめればよいのか解説していきます。

自己分析で強みを知る

自己分析は、転職活動をスムーズに進めるうえで重要なポイントです。

強みや適性を知ることで、どんな企業に転職したらよいのかイメージがわきます。ここでしっかり自己分析しておくことで、転職活動をスタートしてからの面接にも役に立つでしょう。

インターネット上で無料で自己分析できるウェブサイトも多くあるので気軽に利用できます。まずは自分を知ることからはじめてみましょう。

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プロの転職サポートを受ける

最近では、さまざまな「転職サイト」や「転職エージェント」がありますね。

「転職サイト」では、自分で企業情報を探し応募します。一方、「転職エージェント」ではプロがマンツーマンでキャリアカウンセリングや最適な求人企業の紹介などをしてくれます

林業から全くの異業種への転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用するのがオススメ。なぜなら、業界別の知識を持ったプロにサポートしてもらうことで、心強いかつスピーディーに転職活動を進められるからです。

自分のペースで進めたい方は「転職サイト」、プロにサポートしてもらいたい方は「転職エージェント」を利用するのが向いているでしょう。

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林業を辞めたい方の転職情報まとめ

林業は土砂災害の防止や森林生態系を守る重要な産業ではありますが、足場の悪い山の中で伐採木等重量物を取り扱う危険で大変な仕事ということには変わりありません。

自分自身があわないと感じるのであれば無理に続ける必要はありません。

日本には職業選択の自由があります。仕事は人生の大部分を占めるので、自分がモチベーションを持って働けることは、人生のQOL(クォリティ オブ ライフ:人生の質)の向上につながりますよね。

自分の人生は自分自身で決められます。勇気を出して一歩踏み出すことで、きっとよい転職先を見つけることができるでしょう。