この記事を読んでいるあなたは、
- JavaScriptの代表的なライブラリを知りたい。
- JavaScriptのライブラリの特徴を知りたい。
- JavaScriptのライブラリの選び方を知りたい。
上記のように考えているかと思います。
JavaScriptはWeb制作に欠かせないプログラミング言語で、最近はアプリやゲームの開発でも多く使われるようになっています。
JavaScriptはブラウザ依存のため、デバイスを問わずに動作する強みがあり、今後も需要が高い言語です。
そんなJavaScriptで様々な機能を実現するためのライブラリについて学ぶとともに、代表的なライブラリの一覧を紹介します。
JavaScriptのライブラリとは?
ライブラリとは、使用頻度の高い機能や効果などのプログラムをまとめたものを言います。
簡単に言えばプログラム集です。
頻繁に使われる画像のスライドや、アコーディオンメニュー、文字のチェック機能や集計機能などは、何度も使いまわした方が便利です。
また、高度な機能になると自分で作るのが難しかったり、時間がかかってしまいます。
JavaScriptのライブラリはハイレベルな技術者が作成したコードを使うことができるため、高速で安定性が高いメリットがあります。
ライブラリは普通のJavaScriptと同様に一度読み込めば、ライブラリ内の関数を呼び出し変数を指定するだけで利用することができるので簡単です。
ライブラリと似たようなものにフレームワークと呼ばれるものがありますが、フレームワークはライブラリに加え、制御構造や文法などの枠組みまで定めれているものを言います。
フレームワークを使うことにより開発や保守の効率化が見込めます。
フレームワークを利用する場合、フレームワーク内のルールに合わせた記述などが必要となるため、ライブラリよりも学習が必要です。
ライブラリやフレームワークには、ブラウザで動作するフロントエンドのライブラリと、サーバーとの通信を主に行うサーバーサイドのライブラリがあります。
両方の機能を備えたものもあり、用途によって使い分けることになります。
JavaScriptの人気ライブラリ5選
JavaScriptの人気ライブラリから、業務などでよく利用されるものを5つ紹介します。
jQuery
jQueryは、ブラウザごとの差異を吸収し、DOM操作を簡単に行うことができるライブラリです。
JavaScriptでDOM機能を利用した場合、多くのコードを書く必要があるため大変でしたが、jQueryの利用で効率化され、現在のJavaScriptの発展につながっています。
最近はjQueryのような機能を持つライブラリやフレームワークが増えていますが、学習コストが低いために今でも人気が高く多くのサイトで利用されています。
React
ReactはFacebookが開発を行っているサーバーサイドのUIライブラリで、様々な大手サービスでも利用されています。
ボタンや テキストなどをUI/ UX設計と同じようなイメージで組み立てることが可能で、使いやすく、愛用者も多い人気のライブラリで、どんどん機能も拡張して便利になっています。
なお、Reactについては以下でまとめています。
Node.js
Node.jsは、非同期型の処理が可能なサーバーサイドのJavaScriptライブラリです。
また、シングルスレッドで処理が可能で、少ないメモリ処理で大量の接続を同時処理可能という特徴を持っています。
チャットやゲーム、動画配信などのWebアプリやサービスなど、大量のアクセスが予想される環境で利用されます。
Riot.js
Riot.jsは、Reactと似た機能を有するものの、機能が絞り込まれていて非常に高速なUIライブラリです。
文法もHTMLに似ていて直感的に扱えますし、学習が容易だという特徴があります。
Reactが人気な分、Riotはやや情報が少ないのが難点です。
Umbrella.js
Umbrella JS は jQuery の代替ライブラリとして使える軽量なライブラリです。
jQueryが機能拡張によってどんどん肥大化する中で、読み込みや処理が遅くなるという問題が発生し、より軽量なライブラリが次々開発されるようになりました。
Umbrella.jsはjQueryを使っていた人なら学習が非常に容易で、サイトの高速化などを目的にしている際に非常に便利です。
JavaScriptのライブラリの選び方
JavaScriptのライブラリは、インターネット上に数多く存在します。
その中で適切なライブラリを選ぶために大事なことを3つ紹介します。
1、ライブラリの機能が適当であること
1つは「機能が適当であること」です。開発するWebサイトやアプリの目的に適切な機能を持っているかを考えて選ぶことが大切です。
過剰な機能を持つライブラリは、読み込みに時間がかかり、ユーザーの満足度を下げてしまいます。
2、ライブラリのサービスが安定していること
2つめは「サービスが安定していること」です。
ライブラリの世界は日進月歩で進んでいます。
そのため、ライブラリによっては利用者があっという間にいなくなり、陳腐化することもあります。
使われず、更新されないライブラリを使うとセキュリティリスクや、保守コストの増大を招くことになります。
特に商用利用のケースや、自分以外の人が管理する可能性があるケースでは注意が必要です。
多くの人が使っているライブラリほど、利用者も多く、開発も進み、サービスが安定し、利用者もまた増えるというエコシステムが回っていますので、ライブラリの人気は大切なことです。
3、学習コストが低いこと
3つ目に「学習コストが低いこと」です。
ライブラリは日々新しいものが開発されたり、バージョンアップで機能が増減します。
使用者も常に学習が必要となります。
情報が多いライブラリや、基礎を学ぶために多くの時間を要しないライブラリがやはり使いやすく人気も高いです。
JavaScriptのライブラリまとめ
JavaScriptのライブラリは、JavaScriptを扱う人であれば必ず学習しておきたい項目です。
特にアプリ開発やWebサービス開発を担う技術者には必須となっています。
初学者も、ライブラリのソースコードを読んで勉強することでJavaScriptへの理解を深められますし、使いながら学んでも構いません。
目的に合ったライブラリを使い、Web制作を効率化しましょう。