Webサイトの制作は、テキストエディタとブラウザさえあれば可能です。
しかし、Webサイトの制作を高速にするために便利なツールはたくさんあります。
知識の差は生産性の差となり、評価の差となりますので、より良い開発環境を選ぶことは大切です。
開発の仕事を効率化する開発環境の中でおすすめのものを紹介します。
開発環境ってそもそも何?そのメリットは?
非エンジニアやエンジニア初心者だと、開発環境という言葉はなかなかイメージしにくいかもしれません。
webアプリやサービス、Webサイトを作るためには、パソコンはもちろん、コードを書くためのエディタやアップ先のWebサーバーや、アップロードのためのFTPソフト、確認のためのブラウザが必要です。
こうしたものをまとめて開発環境と言います。Webサイトやページの場合は、制作環境と呼ぶことも多いです。
開発環境を整えるメリットは、作業の効率化にあります。
入力作業をサポートしたり、コードチェックによりミスを減らしたり、またファイルの管理をスムーズにしてくれます。
また、コードを入力すると即時にブラウザでの画面を確認できるもあり、細々した作業を効率よく行えるようになります。
Webサーバー構築を効率化
ローカルのデバイスにWebサーバーを構築することは、高速かつ安全な開発や制作を行うためには必要不可欠です。しかし知識が必要で手間もかかるため、便利なツールで効率化しましょう。
XAMPP
XAMPPは、Webサーバー(Apache)やデータベースソフト(MariaDB)、PHPやPerlをまとめてインストールすることができるパッケージです。WindowsでローカルのWeb環境構築をする上で最も手軽で簡単です。
VirtualBox
VirtualBoxは、仮想環境を作り一台のパソコンで別のOSをインストールして実行できるようになります。
WindowsでもMacでも使用可能です。
VirtualBoxでLinux(またはUnix)環境を作ってしまえば、コマンド入力で必要なソフトのインストールが進むため、環境作りがコピペでできるようになりとても便利です。
ブラウザでのチェックを効率化
Webページを作成したら、ブラウザでの表示や動作をチェックしなければなりません。
効率よくチェックするためのツールを紹介します。
Google Chrome
ブラウザでもシェアが高いGoogle Chromeは、開発者用の機能が実は充実しており、コードの確認やコンソールの使用、画面サイズによる表示の違いも確認可能です。
特にCSSやJavascriptを使う人に重宝します。拡張機能を使うことでより便利に使えます。
Firefox
高速ブラウザとしてファンの多いFirefoxも、Google Chrome同様に開発者向けの機能が充実しています。
コードのチェックやリンク切れを発見する機能は開発やSEO対策でも役立ちます。
Browserling
(https://www.browserling.com/)
こちらはインストールするタイプではなく、webサービスです。
URLを入力すると、様々なブラウザでどう表示されるかをスクリーンショットにして撮ってくれます。
Screenfly
(http://quirktools.com/screenfly/)
こちらもWebサービスですが、screenflyの特徴はレスポンシブデザインに対応しているかがすぐにチェックできることがメリットです。
コーディングを高速化するエディタたち
コーディングに使うエディタは、その機能によって作業速度に大きく影響します。
便利なだけでなく、拡張性や速度にもこだわりましょう。
Atom
Atomは比較的新しいエディタですが、コーダーやプログラマーから人気の高い無料のエディタです。
ディレクトリツリーを見ながらえコーディングができ、入力補助機能も充実しています。拡張機能も多く、自分好みのエディタに改良することができます。
ツリーからドラッグするだけでファイルを開けるなど操作感も良いです。
Sublime
Sublimeは超高速でのコーディングを可能にするエディタです。
シェアウェアではありますが、無料でも使い続けることができるため無料ユーザーも多いです。
入力補助が非常によくできており、プラグインを入れることで<header>部分や、<ul><li></li></ul>などの項目が増えるとタグ入力が面倒な部分もあっという間に入力できます。
Brackets
BracketsはAdobeがオープンソースで提供しているエディタです。
ライブ・プレビュー機能があり、コードを書けばそのままブラウザ(Chrome)での表示を確認することができます。
また、HTMLファイルのコードから対応するCSSファイルの該当部分を探し、直接編集できます。
RubyやPythonなどの他言語も入力補助やチェックはサポートしています。
その他の便利なツール・サービス
Webでの制作や開発に便利なその他のツールやサービスを紹介します。
Adobe DreamWeaver
Web制作の現場で昔から利用されてきたDreamWeaverも依然としてよく使われています。
Adobeのソフトは高く、バージョンによって互換性が心配されていましたが、Adobe CCではillustratorやPhotoshopと一緒に安価な月額費用で最新版が使えます。
DreamWeaverでは、ディレクトリツリーによるファイル管理や、ソフトからのブラウザ画面の呼び出しも可能で、入力補助やコードチェックも充実しています。
FTPによるファイルアップロードまでフォローし、Web制作を総合的に助けます。
Eclipse
EclipseはIBMが開発した統合開発環境(IDE)で、JAVAなどのプログラミングのために使用しますが、HTMLなどのコーディングも助けてくれます。
バックエンド開発も必要な人にとっては機能も豊富でとても便利です。
やや重くなりますので、パソコンにある程度のスペックが必要です。
開発環境まとめ
Webの制作や開発は、環境によって大きく効率が変わります。
職場で開発環境が指定されていることも多いですが、自分の得意な環境を作っておくと作業がはかどりやすくなります。
紹介した他にも便利なツールやサービスは多いので、定期的に探してみると良いでしょう。