この記事を読んでいるあなたは、
- 会社から逃げたい
- 会社から逃げたいけど、逃げることは許されない
- 会社から逃げるときに失敗しない手順を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「会社から逃げても大丈夫な理由と、正しい逃げ方」をお伝えしていきます。
会社から逃げたいと思うことは甘えじゃない
まずは「会社から逃げたいと思うことは甘い考えだ」という思い込みを捨てましょう。
会社から逃げたいと思うことは至って普通なことなのです。
- 半数以上の人が会社に強い不安やストレスを感じている
- そもそも転職をする人の理由のほとんどは「会社から逃げたい」
- 「会社から逃げたい」も解釈を変えるとポジティブな理由になる
それぞれ詳しく解説していきます。
半数以上の人が会社に強い不安ストレスを感じている
令和2年に厚生労働省がおこなった「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、54.2%の人が会社や仕事に強い不安やストレスを感じていることがわかっています。
ストレスの原因として、以下のものが挙げられております。
- 仕事の量・質
- 対人関係(パワハラ・セクハラを含む)
- 役割・地位の変化など(昇進・昇格・配置転換など)
仕事の量・質に関しては、それに付随して給与や年収が見合っていないと感じている人もいるでしょう。
対人関係での悩みは、多かれ少なかれどこの職場でもある問題です。
また、役割・地位の変化がストレスになる要因は「合意なき期待」が考えられます。
自分の意志に反して他人から期待されることは、不安やストレスの要因となるのです。
この調査結果から、会社から逃げたいと考えることは決して珍しいことではないことがわかると同時に、残りの45.8%の人にとっては仕事にストレスや不安はなく、ある程度平穏に働けていることがわかります。
そもそも転職をする人の理由のほとんどは「会社から逃げたい」
終身雇用はとっくに崩壊し、現代は転職するのが当たりまえといわれている時代です。
そして、そもそも転職をする人の理由のほとんどは「会社から逃げたい」という理由なのです。
- 給料が安い会社から逃げたい
- 休みが少ない会社から逃げたい
- 複雑な人間関係の会社から逃げたい
- 残業が当たりまえと化している会社から逃げたい
- やりがいがない仕事から逃げたい
会社から逃げたいという思いが生まれなければ、転職をする必要はありません。
きっとあなたの会社からも、年間に何人かは退職者が出ているのではないでしょうか。
彼ら・彼女らは「会社から逃げたい」という自身の思いに素直になって、行動に移したのです。
「会社から逃げたい」も解釈を変えるとポジティブな退職理由になる
「会社から逃げたい」という言葉を聞くとネガティブな印象ですが、ちょっと解釈を変えるとポジティブな退職理由になります。
「退職する」という事実は1つでも、解釈の仕方は何通りもあるのです。
- 高収入な仕事に就いてお金に不自由しない生活がしたい
- 仕事と休みのメリハリがある環境で働きたい
- 風通しの良い組織風土がある会社で働きたい
- プライベートの時間をきちんと確保できる環境で働きたい
- やりがいを感じながら働いて充実した日々を過ごしたい
ご自身が会社から逃げたい理由も、少し角度を変えるだけでこのようにポジティブに解釈できるはずです。
まずは前向きな気持ちになって、得たい未来を明確にイメージしましょう。
会社から逃げたいと思っているあなたを踏みとどまらせている3つの思い込み
「会社から逃げたいけど、逃げることは許されない」と思い込んでいませんか?
会社から逃げたいと思っているあなたを踏みとどまらせている原因として、以下の3つの思い込みが考えられます。
- 今の会社を辞めたらお先真っ暗だという思い込み
- 自分が会社からいなくなると迷惑をかけてしまうという思い込み
- 条件のいい転職先なんてないという思い込み
それぞれ詳しく解説していきます。
今の会社を辞めたらお先真っ暗だという思い込み
「会社から逃げたら人生が終わる」と思い込んでいませんか?
今の会社を辞めたらお先真っ暗だという考え方は、完全にあなたの思い込みです。
日本には386万もの会社があり、あなたが働いている会社はその中の1社にしか過ぎないのです。
もちろん会社の業種や職種、あなたがお住まいの地域によっても変動はしますが、選択肢は無限に近いほどあるのです。
そもそも「働く=会社員」ということすらも思い込みです。
ランサーズが発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、日本には広義のフリーランス人口は1,577万人とされています。
フリーランス人口はアメリカなどの先進国でも右肩上がりで伸びており、会社員以外の働き方の選択肢も当たりまえになっている時代なのです。
「会社から逃げたら人生が終わる」という考え方は、思い込み以外の何物でもないといえるでしょう。
自分が会社からいなくなると迷惑をかけてしまうという思い込み
「上司に退職をほのめかす話を持ち掛けたら引き止められてしまった」
「自分が会社からいなくなると、同僚や上司に迷惑をかけてしまう」
このように考えて、会社から逃げることを躊躇していませんか?
残念ながら、その考え方もあなたの思い込みです。
もちろん、短期的にみれば多少の迷惑をかけることにはなるでしょう。
しかし、誰か一人が退職しただけで回らなくなってしまうような会社は仕組みが整っていないと言わざるをえず、このまま働き続けても苦しい思いを強いられることは明白です。
- 人材が不足したら求人をかけて補填する
- 新しい人材が入ってきたら教育する
ほとんどの会社は、このような仕組みの中で動いています。
あなたが会社を辞めても迷惑はかからないのです。
逆に、あなたがどれだけ会社に尽くしたところで、最終的には会社はあなたの人生に責任をとってくれません。
万が一経営が傾いたときには、給料カットやリストラだってあり得るはずです。
自分が会社を辞めたら迷惑をかけてしまうという思い込みや会社への責任感は捨て、自分の人生に向き合って責任を取ることの方が大切なのです。
条件のいい転職先なんてないという思い込み
会社から逃げたところで、条件のいい転職先なんてないと考えていませんか?
現在は、あらゆる業界が人出不足だといわれている時代です。
就職難の時代とは違い、転職先の候補はいくらでも選べる時代なのです。
転職市場が売り手市場になっている今、条件がいい会社に入ることはそう難しくはないでしょう。
会社から逃げてもいいけど逃げるタイミングが大切
会社から逃げたいなら逃げても問題ありませんが、逃げるタイミングだけはよく考えることが大切です。
- 今すぐ会社から逃げてもいい人
- もう少し頑張ってみた方が良い人
- 後先考えずに会社から逃げることだけは避けるべき
それぞれ詳しく解説していきます。
今すぐ会社から逃げてもいい人
下記の条件に当てはまる人は、今すぐ会社から逃げた方がいいでしょう。
- ブラック企業で働いている人
- やりたいことが明確に決まっている人
- 精神的・肉体的に限界まで追いつめられている人
会社から逃げる場合は次の転職先を決めてから逃げる方がベストですが、精神的・肉体的に限界に達している人はひとまず逃げることが先決です。
身体や心を壊してまっては、次のステップに進もうにも思うようにものごとが進みません。
今の会社に在籍したまま休職することも視野に入れつつ、心身の健康を第一に考えてください。
もう少し頑張ってみた方がいい人
以下の条件に当てはまる人は、会社から逃げるタイミングをもう少し待った方がいいかもしれません。
- 突発的に会社を逃げたいと思った人
- 会社を逃げたくなった原因の改善をするつもりがない人
- 周りの人がみんな転職したから自分も辞めようと考えている人
会社から逃げることは可能ですが、「働く」ということから逃げることは難しいです。
今の会社を辞めたあとも、再就職するなり、フリーランスになって独立するなりして働くことは避けられないでしょう。
また、現状の不安やストレスの原因を取り除ける働き口を見つけないことには、近い将来また同じようなことになってしまいます。
生半可な気持ちで「会社から逃げたい」と考えているなら、もう少し今のまま頑張ってみて、よく考えた方がいいでしょう。
後先考えずに会社から逃げることだけは避けるべき
後先のことを考えずに、突発的に会社から逃げることだけは避けるべきです。
会社から逃げた先に、今よりも悪い状況に陥ってしまう可能性も考えられます。
- 再就職先がなかなか決まらずお金が尽きてしまう
- 再就職先を適当に決めてしまい、またすぐに嫌になる
こうなってしまっては本末転倒です。
会社から逃げるときは、きちんと順を追って正しい方法で逃げることが大切です。
会社から逃げても失敗しない正しい方法
最後に、会社から逃げても失敗しない正しい方法をお伝えします。
- 会社から逃げたい理由を明確にする
- 転職エージェントに相談する
- 転職先が決まってから転職意思を伝える
それぞれ詳しく解説していきます。
会社から逃げたい理由を明確にする
まずは、会社から逃げたい理由を明確にしておくことが大切です。
そして次の仕事ではその理由を完全に潰さなければなりません。
給与などの待遇なのか、人間関係なのか、福利厚生なのか、仕事の内容なのか。
まずはそのあたりを明確にしてください。
前述したように、会社から逃げたい理由は視点を変えるとポジティブな退職理由になります。
ポジティブな退職理由を自分の中で明確にして、前向きな気持ちで次のステップに進みましょう。
転職エージェントに相談する
転職先を探すときは、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントとは、求職者と求人を出している企業をマッチングしてくれるサービスです。
転職エージェントの担当者にご自身のポジティブな退職理由や、次の職場に求める条件などを伝えることで、親身になって相談に乗ってくれるはずです。
また、転職エージェントはハローワークや転職サイトにはない、独自の求人情報をいくつも持っています。
担当者は転職のプロなので、あなたの疑問や悩み、要望を踏まえながら、適切な転職先に導いてくれるでしょう。
転職先が決まってから転職意思を伝える
今の会社に転職意思を伝えるタイミングは、転職先が決まってからの方がベストです。
転職先が決まるまえに転職意思を伝えてしまうと、退職日が来ても次の仕事が決まっていないという事態になりかねません。
また、転職意思は退職希望日の2週間前までに申し出るように法律上では定められていますが、企業の規定によって決まっていることも多いです。
まずは自社の規定を確認しておきましょう。
会社から逃げても大丈夫な理由と正しい逃げ方のまとめ
会社から逃げたいけど逃げるわけにはいかない。
そう考える方のほとんどは、被害妄想や世間の謎の風習による思い込みです。
明確な意思がある場合は、できるだけ早く会社から逃げれるように準備を進めるべきです。
後先のことを考えずに突発的に会社から逃げることだけは避けた方がいいですが、心身を壊している場合はまずは逃げることを最優先しましょう。
会社から逃げたい理由をポジティブな退職理由に変換して、充実感を感じながら働ける環境を手に入れてくださいね。