- ADHDに向いてる仕事は何がある?
- ADHDの特性を活かした仕事がしたい!
- 逆にADHAの方が避けるべき仕事は?
上記のような方に向けてこの記事では「ADHDの方に向いている仕事」を徹底解説します。
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ADHDとは|発達障害の一種の病気
ADHDとは発達障害の一種の病気です。
主な特徴として、
- 年齢に見合っていない「不注意性」
- じっとしていることが苦手な「多動性」
- 衝動的に動いてしまう「衝動性」
の3つが挙げられます。
これらはひとつずつ症状が出る場合と、全て混合して症状が出る場合があり、人によって症状の出方は様々です。
子どもの頃に症状が現れて、成長と共に目立たなくなることもありますが、環境の変化により大人になってからADHDと判断される方も多くなっています。
障害特性①:「不注意」による症状
「不注意」に関する症状は以下のような例が挙げられます。
- 忘れ物が多い
- 頻繁にものをなくす
- 物事に集中できない
- 順序を立てて行動できない
- 整理整頓ができず部屋や机が散らかっている
- 話しかけられても聞いていない
計画を立てて物事を進めるのが難しいため、期限内に書類を提出できないことや納期を忘れてしまうなど、上司や同僚、部下からも「仕事ができない」と思われてしまうことがあります。
学校ではすぐ物をなくしてしまったり、整理整頓ができず机の上や部屋がいつも散らかっていたりする傾向があります。
障害特性②:「多動・衝動性」の症状
「多動・衝動性」の症状は以下のような例が挙げられます。
- 貧乏ゆすりをしたり手足をソワソワさせるなど落ち着きがない
- 授業中やお店などでじっとしていられず立ち歩く
- お喋りが止まらない
- 相手の話を途中で遮り、自分の話をする
- 衝動買いをする
- 順番を守ることが苦手で抜かしてしまう
順番に並んでいても列を抜かして1番前に行ってしまったり、考えて行動ができず勝手に友達の物を使ったりと、落ち着きがない行動をしてしまう傾向にあります。
大人になると、仕事に集中できず貧乏ゆすりをしたり、上司や同僚との会議で余計な一言を発してしまったりと、日常生活に悪影響がでることもあります。
ADHDの方の長所と仕事に活かせる強み
しかし、ADHDの症状は「長所と考えることで強みになり」、日常生活や仕事に活かすことができます。
ここからは、ADHDの方の長所と仕事に活かせる強みについてご紹介します。
発想力や独創性に秀でている
ADHDの方は発想力や独創性に優れていると言われています。
人と違うアイディアが浮かんだり、独自の考えで物事を作り出すことができるので、デザイナーやイラストレーターなどクリエイティブ系の職業に活かせるでしょう。
好奇心が強い
ADHDの方は周りの人と比べて好奇心が強い傾向があります。
好奇心が強いと珍しい物事に興味を持ち積極的にチャレンジしていきます。
新しい分野にも積極的に取り組み自分から行動していく姿は、プログラマーや芸術家、研究者などの職業に活かせます。
また、好奇心が強い人はコミュニケーション能力や行動力もあるので、自分に合っている仕事に就くことで好奇心を満たしながら働くことができます。
感受性に優れている
ADHDの方は傷つきやすく、優しすぎるなど感受性に優れている傾向にあります。
感受性とは外界からの刺激や印象を受け入れることができる働きのことで、思いやりの心があり、日常生活の少しの変化にも喜びや感動を感じることができます。
このような感受性に優れている人は、介護福祉士やマッサージ師など人の気持ちに寄り添った仕事に活かせます。
また、物事の捉え方が多彩なのでデザイナーやハンドメイド作家などでも強みを活かしていけるでしょう。
決断が早く物事を素早く判断できる
ADHDの方は決断が早く物事を素早く判断できる傾向にあります。
ADHDの特性である、思ったことをすぐ口に出したり、すぐに行動してしまう症状は「積極的に行動できる」「決断力がある」とポジティブに捉えることができます。
自分の考えをはっきり述べることができ、物事を判断する際も迷いがありません。
興味・関心があることには集中できる
ADHDの方は自分の興味や関心があることに強い集中力を発揮する傾向にあります。
よって、職種を変えるだけで作業スピードが上がったり、集中力が高まることで色々なアイディアが浮かんでくるかもしれません。
デスクワークやライン作業など毎日同じことを繰り返す作業は集中できず、どんなことに興味や関心があるのか見つけてみましょう。
ADHDの方の短所とは?仕事の悩みにつながりやすい特性
ADHDの方の特性は仕事に悪影響を与えることがあります。
不注意・多動性・衝動性でそれぞれ特性は異なりますが、仕事のミスや人間関係の悪化にも繋がり、「仕事が長続きしない」という悩みを持っている方もいるでしょう。
以下ではADHDの方の短所はどのようなものか、特性が仕事にどう影響するのかを解説していきます。
集中力がなくケアレスミスが多い
ADHDの方は自分の興味や関心がないことには集中できず、落ち着きがないことも症状のひとつです。
仕事中に色々なことに気が散ってしまうことでミスをしてしまうことが多く、重要な約束を忘れてしまったり、忘れ物やなくしものが増えてしまいます。
これらはADHDの不注意による症状で、頼まれた仕事や納期を忘れてしまうというミスに繋がり、上司や同僚に迷惑をかけてしまうこともあります。
ケアレスミスが続くと「仕事ができない」「ミスが多すぎる」と思われてしまうでしょう。
思ったことをすぐ口にしてしまう
相手が話している時に遮って自分の話をしてしまい、相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。
例えば会議中の静かな場面で自分の意見を発言してしまったり、同僚のミスを悪気なく指摘してしまうのです。
思ったことをすぐ口にしてしまうと、人間関係の悪化に繋がり仕事がやりづらくなってしまうでしょう。
優先順位が分からない
ADHDの方はマルチタスクが苦手で、仕事の優先順位を付けらないなどの傾向にあります。
複数の仕事を任されると、それまで行っていた業務を忘れてしまったり、何から優先して仕事を進めればいいのか分からなくなってしまいます。
また、ADHDの方はスケジュール管理も苦手なので、複数の仕事があると余計に頭が混乱して「何から手をつけよう」「頼まれたことを忘れてしまう」となってしまうのです。
優先順位が分からないと、期限を守れなかったり時間がかかってしまい職場でもいろいろな人に迷惑をかけてしまうでしょう。
ADHDの方に向いている職業・仕事
ADHDの方にはたくさんの強みがあるので、この長所や強みを活かすことで自分に向いている仕事を見つけることができます。
ここからは、ADHDの方が職業・仕事を選ぶポイントや、具体的な職種についてご紹介していきます。
ADHDに向いている仕事を選ぶポイント
ADHDの方に向いている仕事を見つけるためには、以下のようなポイントを意識してみましょう。
- 同じ作業を繰り返す仕事を避ける
- マルチタスクが求められる仕事を避ける
- 興味・関心がある仕事を選ぶ
- フレックス制など自由な働き方ができる職場を選ぶ
単純作業や同じ作業を繰り返す仕事、マルチタスクなどは、ケアレスミスが増えてしまったり集中できないことが多く、ADHDの方には向いていないといえるでしょう。
また、業務に集中できず納期に間に合わないということもあるので、なるべく自分の興味や関心がある仕事で、フレックス制やフリーランスなど自由な働き方ができる職場を選ぶことが大切です。
もし「ADHDに向いている仕事を自分で探すのが大変…」と感じるなら、ミイダスを利用することで、あなたの適性に合った企業からオファーがもらえますのでおすすめです。
ADHDに向いている具体的な仕事・職種
ここでは、ADHDの方に向いている仕事・職種をご紹介していきます。
結論から言うと、ADHDの方に向いている仕事・職種は以下の通りです。
- クリエイティブ系の職業
- 行動力を活かせる職業
- 興味と集中力を活かせる職業
下記にて、これらの職業について深ぼって解説します。
クリエイティブ系の職業
ADHDに向いている職種の一つに「クリエイティブ系の仕事」が挙げられます。
クリエイティブは直訳すると「創造的」「独創的」などの意味があり、Webや雑誌、テレビやゲームなどさまざまな媒体に携わる仕事のことをいいます。
クリエイティブの種類は幅広いので、自分に合っている職業が見つかれば才能が開花され、可能性を広げることができるでしょう。
クリエイティブ系の職業には以下のような種類があります。
- Webデザイナー
- イラストレーター
- 映像クリエイター
- Webライター
- ゲームプロデューサー
クリエイティブ系の職種には、好奇心旺盛な方や自分の興味のある分野には集中力を発揮し没頭する、積極的に挑戦する方が多くいます。
この特徴はADHDの症状と同じであるため、クリエイティブ系の職業が向いているといえます。
行動力を活かせる職業
ADHDに向いている職種の2つ目は「行動力を活かせる仕事」が挙げられます。
思ったことをすぐ口に出したり、後先考えず行動してしまう症状があるADHD。
しかし、仕事では「行動力がある」「色々なアイディアを自ら発信できる」という強みになります。
そんな行動力は以下のような職業で活かせることができます。
- 企画
- 営業
- 起業家
ADHDは座って仕事をすることが苦手な方が多いため、営業職で外回りをしたり、自分の意見やアイディアを発信して企画したり、すぐに行動に移したりできるので上記のような職業が向いているといえます。
興味と集中力を活かせる職業
ADHDの方は興味のないことに集中できず、自分の席で仕事をしていてもすぐに席を離れてしまいます。
しかしポジティブに考えれば、好きな仕事や興味のある分野では集中力を発揮できるということになります。
例として以下のような職業があります。
- 研究者
- デザイナー
- プログラマー
自分が何に興味を持っているかということが大切で、「事務職では失敗続きだった…」「ライン作業に集中できない」という方でも、得意分野では才能を発揮し仕事に活かすことができます。
ADHDの人にあった働き方
ここでは、ADHDの人にあった働き方をご紹介します。
結論から言うと、ADHDの人にあった働き方は以下の通りです。
- 働き方①:裁量労働制
- 働き方②:フレックス制
- 働き方③:フリーランス
働き方①:裁量労働制
裁量労働制とは、実際の労働時間ではなく、会社があらかじめ定めた時間を労働時間とみなす制度です。
たとえば、みなし労働時間を1日8時間とした場合、6時間働いても10時間働いても8時間分の給与が支払われます。
出勤時間や退勤時間に決まりがないので、自分のペースで仕事ができる点が1番のメリットといえます。
裁量労働制には以下のような職種が挙げられます。
- インテリアコーディネーターの業務
- ゲーム用ソフトウェアの創作の業務
- デザイナーの業務
- 建築士(一級建築士、二級建築士、木造建築士)の業務
- 税理士の業務
上記を含めた19種の業務が裁量労働制に適用されます。
ADHDの方は、自分の興味や関心がある分野では、集中して仕事ができます。
裁量労働制は、短時間で業務を終えることができれば労働時間が短くなり、自分の自由時間も増えるというメリットがあります。
働き方②:フレックス制
フレックス制とは、一定の期間についてあらかじめ定められた総労働時間の範囲内で、日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることができる制度です。
フレックス制度を導入している多くの会社がコアタイムを設けており、コアタイム以外の時間は「満員電車を避けるために出勤時間を遅くしている」「子供のお迎えがあるから月曜日と水曜日は早く帰る」など自由に出勤・退勤ができます。
ADHDの方は時間管理ができず遅刻してしまうこともあるので、フレックス制がある会社のほうが合っているといえます。
働き方③:フリーランス
フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せず、個人で仕事を契約し働くことをいいます。
自分の興味のある分野で働くことができ、時間や場所にも縛られません。
ADHDの方は物事に集中することができないという症状がありますが、興味や関心があることには強い集中力や没頭力を発揮します。発想力や独創性に優れているため、デザイナーやイラストレーターも向いているといえます。
仕事では集中できずミスが続いていても、興味のある分野であれば能力を発揮できるでしょう。
また、上司や周りの目を気にしなくていいので、人間関係に悩むことが少なくなる点もフリーランスの特徴です。
仕事でミスをしたり約束を守れなかったり、電話対応が苦手だったりすると周りに迷惑をかけてしまい業務に集中できなくなり、更にミスをしてしまうこともあるでしょう。
フリーランスであれば個人で計画を立てることができ、クライアントとの連絡はメールやチャットで済みます。
フリーランスにはライターやデザイナー、イラストレーターやハンドメイド作家などさまざまな職種があるので、自分に合った仕事を見つけてみてください。
ADHDの方に向いていない・活躍しづらい職業・仕事
ADHDの症状は人によって異なり、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
ここでは、ADHDの方に向いていない職業についてご紹介していきます。
単純作業を繰り返す仕事
ADHDの方は、じっとしているのが難しいので、デスクワークや同じ作業を繰り返す仕事には向いていません。
事務職はパソコンでのデータ入力作業や電話対応など、毎日同じことの繰り返しが多い職業です。
同じ場所に座って作業することができない場合、集中して仕事をすることができず、ソワソワしたりケアレスミスが多くなってしまいます。
また、単純作業の例としてライン作業がありますが、長時間同じ作業をミスなく行わなければいけないので集中力が必要です。
ADHDの症状として「集中力がない」「ケアレスミスが多い」などがありますが、上記のようなことを考えると、事務職やライン作業などは避けたほうが良いと思われます。
マルチタスク能力を求められる仕事
マルチタスクとは、複数の作業を同時に行い、短期間で切り替えながら同時進行していく能力のことです。
ADHDの方はマルチタスクが苦手で、物事の順序を立てたり優先順位を考えることが難しいとされています。
ひとつの仕事を進めている時に他の仕事を依頼されると、何から手をつければいいのか分からなくなってしまうのです。
また、整理整頓が苦手なので、複数の仕事を任されると机の上が散らかってしまうということもあります。
ですので、ADHDの方はマルチタスク能力を求められる仕事には向いていないといえるでしょう。
ADHDが仕事で意識すべきこと
ADHDの方はどうしてもケアレスミスや、集中できないことが多いという症状があります。
興味がない物事には集中できず、話しかけられると気が散ってしまい、仕事中に他の仕事を任されると焦ってしまうのです。
そんなADHDの方でも、以下のような点を意識することで仕事に取り組みやすくなります。
ミスをする前提で仕事に取り組む
ADHDの方は話しかけられても聞いていなかったり、約束や期日を守れないという症状があります。
小さなミスでも大きな問題に繋がってしまうので、仕事に取り組む際はミスをしてしまう前提で行動しましょう。
以下のような対策がおすすめです。
- 常にメモを取る
- 優先順位が分からない場合は上司に相談する
- デスク周りの整理整頓をする時間を作る
約束や期日を守るためにはメモを取ることを心がけましょう。
得てして、ADHDの方はマルチタスクが苦手なので、ToDoリストを作成して「今日やるべき業務」をリスト化すると焦ることなく業務ができます。
付箋にメモをして、パソコンなど見やすい場所に貼っておくのも良いでしょう。メモを取ることで「納期を忘れていた」「指示された業務が終わっていない」というミスを防ぐことができます。
ひとつ業務が終わったらチェックして、任された仕事はやり遂げることが大切です。
積極的に周囲を頼って弱点を補う
上司や同僚に特性やADHDであることを伝え、理解してもらうようにしましょう。
会議中に喋りすぎてしまったり、思ったことを何も考えずに口に出してしまうと周囲からの反応も悪く、仕事にも悪影響をもたらします。
他にも、納期や約束を忘れてしまったりケアレスミスが多いと周囲に迷惑をかけてしまいます。
そんな時に周囲を頼ることで、仕事の相談がしやすくなったりサポートをしてもらえるようになるでしょう。
また、マルチタスクや整理整頓が苦手ということを伝えておくことができれば、誤解を招くことなく仕事をすることができます。
優先順位が分からない場合は上司や同僚に相談したり、周りのサポートを受けながら弱点を補っていくことが大切です。
自分なりに工夫して仕事にゲーム性を持たせる
ADHDの方はゲームに依存しやすいと言われています。
仕事で集中力が続かなかったり、落ち着いて仕事ができない場合は、仕事にゲーム性を持たせてみましょう。
例えば「どれだけ早く作業を終わらせることができるか」「前回よりも早くデータ入力を終わらせられるか」などを計測して仕事をしてみると楽しく業務ができたり、やる気に繋がるかもしれません。
そういった工夫をして、ゲームに依存しやすいことを仕事に活かしてみるのもいいでしょう。
ADHDの就職・転職におすすめな就労移行支援【求人も探せる】
仕事を探す際は各求人サイトやハローワークで探す方法が一般的ですが、ADHDの方には「就労移行支援サービス」がおすすめです。
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また、就職活動サポートだけでなく就職後は職業定着サポートが受けられるので、仕事での不安や悩みを1人で抱え込まず相談することができます。
このような就労移行支援サービスを利用することで、自分では改善できなかった生活リズムや自己分析ができるようになり、自分に合っている職種に就職できるでしょう。
ADHDのある方に向いている仕事まとめ
ADHDの方は、特性を長所として捉えて仕事をすることでさまざまな能力や集中力を発揮します。
向いている仕事としてまとめると以下のようになります。
- デザイナー
- Webライター
- ゲームプロデューサー
- 営業職
- 起業家
- 研究者
上記の通り、クリエイティブ系やデザイナー、自分の興味・関心のある分野であれば、アイディアがたくさん浮かんだり、積極的に行動に移せたりできます。
好奇心があり、感受性に優れているので芸術家やハンドメイド作家にも向いているといえます。
まずは自分がどの分野に興味があるのかを知り、強みを活かせるような仕事をしましょう。
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