この記事を読んでいるあなたは、
- 志望動機なんてねーよ!という気持ちをになってしまう…
- どうしても志望理由が見つからない時の対処法はあるの?
- 志望動機を持つことってそんなに大切な事なの?
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「志望動機なんてねーよ!という気持ちを解消して、志望動機を見つけるポイント」を中心にお伝えしていきます。
志望動機なんてねーよ!というのは普通の考え
INOUZTimes編集部のアンケート結果では約5割もの人が面接で嘘をついたことがあると回答しています。
特に志望動機がないことから嘘につながってしまうケースが多いようです。
このことからも、「志望動機がなくて困る」というのは普通のことと言えるでしょう。
しかし、なぜ「志望動機なんてねーよ!」という状態になってしまうのでしょうか。
志望動機なんてねーよ!と考えてしまう主な3つの要因
志望動機なんてねーよ!と考えてしまう理由として、主に下記3つの要因のいづれかに該当するケースがほとんどです。
志望動機なんてねーよ!と考えてしまう理由
- 志望動機を複雑に考えて過ぎている
- 志望する企業や業界の研究が足りていない
- 自己分析が十分にできていない
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 志望動機を複雑に考えて過ぎている
「志望動機なんてねーよ!」に陥ってしまう一番の原因は、複雑に考えすぎてしまうことです。
どうすれば受かるのか、何を言えば選考担当者の印象に残るのか、そんなことをあれこれと考えすぎた結果、自分の本心から遠ざかってしまうことがあります。
確かに、選考担当者に伝わりやすく印象に残る志望動機を考えることは重要です。
しかし会社に同調しすぎたり、他人の評価を気にしすぎたりすると、志望動機がなかなか思い浮かばなくなってしまうかもしれません。
そのため、志望動機は複雑に捉えるのではなく、シンプルに考えることが志望動機を作る上で重要になります。
2. 志望する企業や業界の研究が足りていない
業界・企業研究が不足していると「志望動機がない」という事態に陥ってしまうことがあります。
なぜなら、業界・企業の知識が全くない状態だと、志望動機の判断材料があまりにも少なくなってしまうからです。
志望動機を作成する際には、最低でも企業のホームページや業界のマクロな動きなどをネットで検索するなどをして情報収集をするようにしましょう。
3. 自己分析が十分にできていない
自己分析の不足も「志望動機がない」状態になる要因のひとつです。
自分がどんな人間で、どんなことに喜びややりがいを感じ、そしてこれからどんなことにチャレンジしていきたいのかがある程度定まっていなければ、志望動機を作ることは難しいでしょう。
志望動機はなぜその会社で働きたいのかを説明するものですから、まずは自分自身をよく知ることが大切です。
そのため、入社して何に挑戦したいのか、なぜ挑戦したいのかを自分なりに考えて志望動機を作り上げましょう。
志望動機なんてねーよ!を解消して志望動機を作るポイントと手順
ここでは「志望動機なんてねーよ!という気持ちを解消するための具体的な方法と手順」を紹介します。
具体的な解消方法と手順は以下の通りです。
解消方法と手順
- なぜ自分はその企業や業界を志望するのかを振り返る
- 企業理念や他社との「違い」を見つける・知る
- 自分の企業選びの軸と競合他社との違いを融合させて明確にする
一つずつ順に確認していきましょう。
手順①:なぜ自分はその企業や業界を志望するのかを振り返る
まずは「なぜ自分はその企業や業界を志望しようとしているのかを振り返る」ことから始めましょう。
その理由は、自分が少しでも興味・関心のある業界だったり、自分のスキルや経験が活かせる企業だったりするからかもしれません。
このように、自分がその企業や業界を志望している理由を少しでも明確にすることで志望動機が見えてきます。
ここでポイントとしては、お金や福利厚生を判断基準から除外することです。
なぜなら、志望理由を「お金や福利厚生、休みが多くて働きやすいから」という仕事以外の面にしてしまうと印象が悪いからです。
まずは、お金や福利厚生、休日日数以外で、なぜその業界や企業を選択しているのかを振り返りましょう。
手順②:企業理念や他社との「違い」を見つける・知る
評価対象となるモチベーションを完成させるためには、企業理念を知ることや競合他社との違いを探すことは有効的です。
なぜなら、企業理念を通じてその企業が大切にしていることが知れて、競合他社との違いを探すことで、その企業ならではの差別化ポイントが明確化できるからです。
そのためには、企業のホームページや採用サイト、求人広告を確認するなどをして、その企業が大切にしている理念やその企業が特に秀でているポイント、他社との差別化ポイントを見つけ出しましょう。
そうすることで、自分ならではのオリジナルな志望動機が少しづつ見えてきます。
手順③:自分の企業選びの軸と競合他社との違いを融合させて明確にする
最後に、手順①の軸と手順②のファクトを掛け合わせて、志望理由を明確化させ作成しましょう。
例えば、あなたがWebマーケティング事業を展開している企業に応募するとしましょう。
その場合、手順①で「なぜ自分はその企業や業界を志望しようとしているのか」を振り返った結果、『昔からブログを読むことが好きだったから』という理由付けができます。
そして、手順②で「理念や社風(強み)を見つける」という手順を踏んだ結果、『若手でも裁量権を持って仕事をしている』ことが分かったとします。
手順①と手順②を明確化させたことで、その企業への志望動機が見つかりました。
このように、志望しようとしている理由と理念や強みを見つけることで、志望動機を作ることができます。
【おまけ】過去の先輩達の志望動機を参考にしてみる
ここまでの作業の補足として、キャリアセンターやネット上などで内定した先輩のエントリーシートをチェックするだけでも有効です。
無料でエントリーシートを閲覧できるネットサービスもいくつかあるので、活用してみてください。
志望動機なんてねーよ!という気持ちを解消する大切さと重要性
就職活動を成功させるためには「志望動機なんてねーよ!」という気持ちを解消することが大切です。
では、なぜ「志望動機なんてねーよ!」という気持ちを解消することが大切なのでしょうか。
下記が2つの理由となります。
- 志望度の高さは内定取得率に大きく関わるから
- 中小・中堅企業相手には志望動機が特に有効的だから
順番に解説します。
理由1. 志望度の高さは内定取得率に大きく関わるから
志望度の高さは内定獲得率に大きく関わってきます。
なぜなら、志望度が高いと判断された場合、人事としては「この就活生は内定を出したら受け入れる可能性が高い」と感じるからです。
というのも、企業には毎年採用目標人数が設定されており、採用目標数を下回ることは許されません。
よって、内定を辞退する可能性の高い就活生を人事は選びにくいわけです。
つまり、志望度が高いことをしっかりと伝えられれば、内定をもらえる確率を大きく上げることができます。
理由2. 中小・中堅企業相手には志望動機が特に有効的だから
中小・中堅企業相手には志望動機が特に有効的です。
なぜなら、多くの応募者は人気企業や大手企業ほど真剣に志望動機を考えてきますが、中小・中堅企業には注力しないからです。
言い換えれば、中小・ベンチャー企業に対しては、志望理由に手を抜く人が多いという現実があります。
つまり、中小企業こそ最高の志望動機を準備して臨むことで、選考通過の可能性を高めることができるのです。
中小企業こそ手を抜かず、全力投球で臨むことが内定を貰う上で重要になります。
どうしても志望理由が見つからない時の対処法
どうしても志望理由が見つからない時には、以下の方法を試してみましょう。
どうしても志望理由が見つからない時の対処法
- 志望動機を重視しない会社を探してみる
- 志望動機以外のアピールポイントを伸ばす
- 過去の内定者のエントリーシートを参考にする
- その企業の求める人材に合わせる
それぞれ詳しく解説していきます。
志望動機を重視しない会社を探してみる
最近では志望動機を重要視しない企業も出てきました。
そこであえて志望動機にこだわらない会社に絞るという選択肢も考えられます。
しかしどの会社が志望動機重視かあるいはそうでないかを判断するのは簡単ではありません。
そのような場合は、とりあえず手当たり次第に面接を受けて探すか、または採用ホームページで採用基準を確認したりするとよいでしょう。
とにかく数多くの企業に応募しておけば、そのうち志望動機を重視しない企業に出会える可能性があります。
とはいえ、そうも悠長に探していられないという方は、企業の採用ページをチェックする方法がおすすめです。
この方法であれば、大量のESを用意して応募数を増やす必要がないため、仕事をしながらでも対応できます。
しかし「そこまで志望動機を重要視しないから…」という理由で企業を選択するのはあまりオススメできません。
スキルや実績など志望動機以外の面をアピールする
志望動機以外のアピールポイントを練ることも問題の改善策となる場合があります。
例えば、学生時代から伸ばしてきたスキルや前職での実績をアピールすることなどが挙げれます。
このように、志望動機以外のアピールポイントを練り、採用担当者に自分を採用するメリットを理解してもらうことで、内定を獲得しやすくなります。
過去の内定者のエントリーシートを参考にする
過去の内定者のエントリーシートを参考にするのもよいでしょう。
いくつかのサイトでは、過去の内定者のエントリーシートを無料で閲覧することができます。
これらのサイトに登録すれば、無料でESを閲覧できるだけでなく、面接で何を聞かれたのかやどう答えたのかを知ることができます。
そのため、志望動機が思いつかないという方は、ぜひ過去のエントリーシートを参考にしてみてください。
過去の内定者のエントリーシートを見ることで、志望動機の書き方で悩むことはなくなるでしょう。
その企業の求める人材に合わせる
どうしても志望動機の作成が難しい場合、どのような人材が求められているかをチェックして、それに合わせた人物像で志望動機を作成してみましょう。
例えば、企業によっては自社のホームページで求める人物像を記載していますが、それに肉付けするだけで容易に志望動機の作成ができます。
とはいえ、自分なりのオリジナル要素を加えずに、単に企業のホームページから集めた情報のみで作成すると似たような文になりがちです。
採用担当者はその道のプロですので、すぐに見抜かれてしまうリスクは伴う点には注意は必要です。
志望動機でやってはいけない!よくありがちなNGな記入例
ここでは、志望動機でやってはいけないNGは以下の3つです。
志望動機でやってはいけないNGは以下の3つです。
志望動機なんてねーよ!と考えてしまう理由
- 自分の成長だけに焦点を当てている
- 使い回しができそうな志望動機を書いている
- 根拠のない志望動機を書いている
なぜ避けるべきなのか、根拠をみていきましょう。
①:自分の成長だけに焦点を当てている
自己の成長のみを重視した志望動機は評価が下がる可能性があります。
自己の成長に加え、会社にどのように貢献できるかを書くようにしましょう。
また志望動機に「成長」というキーワードを使う場合は、自分の成長を具体的に定義して示すことが大切です。
②:使い回しができそうな志望動機を書いている
どこの企業にも当てまはりそうな志望動機を書くことはNGです。
なぜなら、企業に全く合わせず単に使い回しができそうな文章だと判断された場合、志望度が低いと感じられてしまい、選考で不利に働くからです。
というのも、採用側は志望理由を通じて、応募者の会社への関心度や会社と応募者のマッチング度、さらには応募者の性格や考え方などを判断しようとしています。
なので、募集要項や求人票の内容を無視した一方的な文章など、企業分析を怠っていることが伝わってしまうような内容になっていないかの確認は必ず事前に行いましょう。
③:根拠のない志望動機を書いている
志望動機に根拠がないと、どうしても浅い志望動機と受け取られてしまいます。
そのため、その企業に志望する根拠を自分の過去の経験やスキルと関連付けて説明するなど、説得力を付けることが重要です。
志望動機につながる過去の実体験や経験を見つけるためにも、自己分析はしっかり行いましょう。
企業があなたの志望動機を確認する理由
では、なぜ企業は志望動機を確認するのでしょうか。
大きく分けて、以下の3つの理由が挙げれます。
企業が志望動機を確認する理由
- 会社にマッチした人材を求めているから
- すぐに退職する人材は採用したくないから
- 応募者の人柄や性格が知りたいから
一つずつ確認していきましょう。
会社にマッチした人材を求めているから
1点目は「企業は自社にマッチした人材を求めているから」という理由です。
企業は採用した人材にできるだけ長く働いてもらいたいと考えています。
そのためには、会社の雰囲気や仕事内容が応募者の志望動機とマッチしていることが重要です。
もしマッチしていなければ、入社後に「こんなはずではなかった」と感じ、早期離職につながる危険性があります。
新入社員を一人前に育てるためには、研修などの教育を合理的なコストで実施しなければなりません。
せっかく採用し、教育費用を負担してもすぐに辞められてしまっては会社としても困ります。
そのため、会社としては入社する前にその候補者が会社に適しているかどうかを確認したいのも当然でしょう。
応募者の人柄や性格が知りたいから
2つ目の理由は「応募者の人柄や性格が知りたいから」という理由です。
企業はあなたが会社の方針に沿った形で仕事に取り組める人材か否かを知るために、志望動機から応募者の人柄や性格、考え方を把握する意図があります。
基本的には仕事はチームで取り組むなので、例え学歴や実績が素晴らしくても、会社の方針に沿って仕事ができない人材と判断されてしまうと、内定を貰うことはできません。
つまり、面接や志望理由書を通じて、「この人はこの会社で働いてもパフォーマンスは出せるのか」を判断しているのです。
志望動機なんてねーよ!という状態から内定を貰う方法まとめ
以上、志望動機がないと感じる原因や志望動機がどうしても見つからない場合の対処法についてお伝えしました。
毎年、就活シーズンになると、「志望動機がない」と悩む就活生が多くいます。
しかし、「志望動機がない」と投げやりになるのではなく、業界・企業研究や自己分析を丁寧に行い、できることから着実に積み上げていくことが大切です。