この記事を読んでいるあなたは、
- 共通探しゲームのやり方を知りたい
- 共通点ゲームで何を得られるのか知りたい
- 共通点探しゲームのポイントを知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「共通点探しゲームのやり方やポイント」をお伝えしていきます。
共通点探しゲームとは?
まずは、共通点探しゲームの基礎的な概要について解説します。
- 共通点探しゲームの進め方
- 共通点探しゲームの目的
- 共通点探しゲームが有効な場面
それぞれ詳しく解説していきます。
共通点探しゲームの進め方
共通点探しゲームは、以下の手順に沿って進めていきます。
- 参加者を2~5名ほどの人数でグループ分けする
- 各グループのリーダーを決める
- 各グループの中で、自己紹介し合う
- メンバー間で質問し合いながら、グループのメンバーの共通点を探していく
- リーダーを中心に話し合いながら、全体に向けて発表する共通点を選ぶ
- 各グループのリーダーが、自グループのユニークな共通点を発表する
自己紹介や話し合いに時間制限を設けると、共通点探しゲームの効果を更に高められるでしょう。
時間制限があることで、自己紹介では「共通点を見つけるための有力な情報を提供しよう」という心理が働きます。
また、話し合いの最中も「より多くの共通点を見つけるためには、どのような質問が適切か?」という思考を、メンバーそれぞれが持つはずです。
共通点探しゲームの目的
共通点探しゲームの目的は、たくさんの共通点を探し出すことではありません。
共通点を探すために話し合ったり、自己開示したりする一連の流れの中で、共通点が見つかったときの一体感を感じることが目的です。
また、共通点を確認し合う過程の中で、それぞれの個性を理解し合うという目的もあります。
研修などでグループワークをする際は、ゲームの進め方を説明したあとに、ゲームの目的を共有すると効果的です。
目的という共通認識を持つことで、傍観者的な立場で参加するのではなく、目的に向かって主体的にゲームに参加するようになるでしょう。
共通点探しゲームが有効な場面
共通点探しゲームは、特に以下のようなシーンで導入すると効果的です。
- 会社の新入社員研修
- 初めての商談先とのコミュニケーション
- 合コンやリモート飲み会など
共通点探しゲームで得られる効果
共通点探しゲームをおこなうことで、以下の2点において絶大な効果が期待できます。
- 親密度の向上
- コミュニケーション能力の向上
それぞれ詳しく解説していきます。
親密度の向上
グループ内の共通点が浮かび上がることで、メンバー間の親密度が向上します。
共通点があることが親密度の向上に繋がることは、「類似性の法則」という名称で心理学でも証明されています。
類似性の法則とは、自分と共通点がある人、それもその数が多いほど好感を抱きやすい心理的現象のことです。
例えば、あなたの仲の良い友達や恋人には、趣味や価値観などあなたとの共通点がいくつかあるのではないでしょうか?
共通点探しゲームは類似性の法則を利用したグループワークであり、グループ間の親密度の醸成に役立つのです。
コミュニケーション能力の向上
共通点探しゲームをおこなうことで、参加者のコミュニケーション能力が向上することが期待できます。
共通点探しは、質問から始まります。
質問は、相手のことに興味を持ち、相手のことを考えなければできません。
相手に興味を持つこと、相手のことを考えることはコミュニケーションの基本中の基本です。
- この人はどんなことに興味があるのだろう
- この人はこれまでにどんな経験をしてきたのだろう
上記のようなことを考えるからこそ、共通点探しゲームが成り立ちます。
そういった過程を経て共通点が見つかった先に生まれるのは「共感」です。
その一連の流れが、参加者のコミュニケーション能力を向上させていくのです。
共通点探しゲームはどんな共通点を探す?
共通点探しゲームの中でお題として提示する項目は、主に以下の2種類です。
- 知識・経験・情報
- 価値観・感情
それぞれのポイントを解説していきます。
知識・経験・情報
探しやすい共通点として挙げられるものが、知識・経験・情報です。
例えば、以下のような項目が挙げられます。
- 本・音楽・映画など趣味にまつわるもの
- 住んでいる場所
- 学歴や職歴
- 見ているテレビ番組などのメディア
- 持っている習慣
相手のことを考えながら、上記のような共通点を考えれば、どんな人が相手でもいくつかの共通点は浮かび上がるはず。
ましてや、同じ世代のメンバーなら自然に共通点も多くなるはずです。
価値観・感情
次に考えられる共通点が価値観や感情です。
例えば、以下のような項目が挙げられます。
- 喜怒哀楽
- 好き・嫌い
- 優先順位
前述した知識・経験・情報と紐づけることで、更なる共通点の発見に結び付く可能性があります。
例えば「ここ2週間以内に映画を観た」という共通点があるとすれば、この場合は経験の共通点になります。
映画は趣味に該当するので「映画が好き」という価値観の共通点も浮かびあがるでしょう。
更に「寝る間を惜しんでDVDを観るほど映画が好き」という共通点があれば、睡眠より趣味を優先するという価値観の共通点が発見できるかもしれません。
このように、事実としての共通点と共に、感情や価値観も炙り出していくことができます。
また、感情や価値観に関する共通点は、知識・経験・情報の共通点と比べると世代を越えた共通点が見つかりやすいことが特徴です。
共通点探しゲームのポイント
共通点探しゲームのポイントとして、参加者は以下の2点を押さえておくとよいでしょう。
- 共通点が生まれやすい質問をする
- 相手が瞬時に答えやすい質問をする
それぞれ詳しく解説していきます。
共通点が生まれやすい質問をする
より多くの共通点を炙り出すためには、共通点が生まれやすい質問をすることが大切です。
例えば、誰もが経験している小学生や中学生の頃の「あるある」をお題に出すと、共通点が生まれやすいでしょう。
反対に、世代が違う参加者に対しては、趣味などに関する共通点は生まれにくいかもしれません。
グループメンバーの特性を見極めながら相手のことを考え、共通点が生まれやすい質問をすることを意識しましょう。
相手が瞬時に答えやすい質問をする
制限時間内にたくさんの共通点を発見するためには、相手が瞬時に答えやすい質問をすることが大切です。
質問への回答に時間が掛かってしまうと、その分質問する回数が減ってしまいます。
例えば、前日の夕食のメニューよりも、その日の朝食のメニューの方が思い出しやすいはず。
相手が瞬時に答えやすい質問を繰り返して、より多くの共通点を探していきましょう。
共通点探しゲームのあとは効果的なフィードバックを
研修などで共通点探しゲームをしたあとは、参加者に対してフィードバックをしてあげましょう。
適切なフィードバックをするか否かによって、ただその場を楽しむだけのゲームで終わるか、ゲームで得た気づきをその後の業務に活かしていけるかが決まるはずです。
グループワークのあとのフィードバックは、以下の2点を意識してください。
目的を再確認する
グループワークを終えたあとに、あらためてワークの目的を再確認しましょう。
参加者の誰かを指名し、答えてもらうとよいでしょう。
目的を再確認し、その目的を達成できたか参加者に振り返ってもらいます。
また、今後の業務において「目的を決めてからものごとに取り組むことの大切さ」についてもフィードバックしてあげると尚効果的です。
気付きを書きだし、共有する
参加者にはグループワークを通して得た気づきを、紙に書きだしてもらいます。
このセクションをおこなわずに終了してしまうと、ワークを通して得られた気づきは本人の中に定着しないでしょう。
自分の頭で考えて紙に書きだすことによって、経験が記憶に定着し、より深い気付きを得られるはずです。
また、参加者の何人かに気付きを全体共有してもらうことも大切です。
他者の気付きを知ることで、グループワークがより意味のある体験となります。
共通点探しゲームの他にもある、おすすめのグループワーク
最後に、共通点探しゲーム以外のおすすめグループワークを紹介します。
- 伝言ゲーム
- お絵描き伝言ゲーム
- 条件プレゼン
それぞれのゲームの進め方を解説します。
伝言ゲーム
誰もが一度はやったことがあるであろう伝言ゲームは、チーム力を高めるグループワークとしても有効です。
チームメンバーは一列に並び、先頭から順番にお題を伝言して伝えていきます。
最後尾まで一語一句間違えずに伝言できたら勝利です。
お絵描き伝言ゲーム
伝言ゲームの応用編として、お絵描き伝言ゲームがあります。
二人一組になり、伝言する人とお絵描きする人に分かれます。
「ドラえもん」など誰もが知ってるであろうお題を出題し、伝言する人はドラえもんという言葉は出さずにドラえもんの特徴を伝えていきます。
「丸を書いて」「真ん中に小さな丸い鼻を書いて」など特徴を伝えていき、最終的に完成した絵のクオリティーによって、勝者を決めるゲームです。
条件プレゼン
条件プレゼンとは、提示されたいくつかの条件を踏まえながらグループ内でプレゼン内容を考え、発表するゲームです。
例えば「最新・ランドセル・高価格帯」などのテーマを出題し、グループワークの後にプレゼン大会を開きます。
それぞれのグループメンバーの価値観や考え方によって、グループの数だけ豊富な提案が挙がる面白いゲームです。
まとめ
共通点探しゲームは、チーム力の結束を高めたり、各メンバーのコミュニケーション能力の向上が期待できるゲームです。
会社の新人研修など、参加者の結束を高めたいときに有効です。
グループワークをおこなう際は、ゲームの進め方の説明と一緒に、ゲームの目的を伝えてあげましょう。
目的を持って取り組むことでゲームの効果を最大限に高めるだけでなく、目的を持つことの大切さを伝えることにも繋がります。