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生徒指導が辛いときの対処法5選!辞めたい理由と対策を解説

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この記事を読んでいるあなたは、

  • 生徒指導が辛い
  • 教員の仕事を辞めたい
  • 生徒指導が辛いときの解決法が知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、そんなあなたに「生徒指導が辛いときの対処法3選」をお伝えしていきます。

目次

生徒指導が辛くてストレスを感じている教員の実態

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生徒指導が辛くてストレスを感じている教員は、実はあなたの他にもたくさんいます。

  • 中学校教諭の約7割・高校教諭の約6割が生徒指導にストレスを感じている
  • 5180人の教員が精神疾患で休職している

それぞれ詳しく解説していきます。

中学校教員の約7割・高校教員の約6割が生徒指導にストレスを感じている

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(画像出典:教職員のメンタルヘルスに関する調査結果

三菱総合研究所が平成25年1月に発表した「教職員のメンタルヘルスに関する調査」によると、中学校教員の約7割・高校教員の約6割が、生徒指導に対してストレスを感じていることがわかっております。

一般的に中学生ほどの年齢の子どもは反抗期に入る子どもが多いことはご存知のとおりです。

何か主張したいことや納得がいかないことがあるわけでもなく、反抗すること自体が目的となっている子どもも多数います。

  • 生徒がいうことを聞いてくれない
  • 授業中に寝ているし、注意しても聞かない
  • 遅刻してくることが当たりまえになっている
  • 校則を守らない
  • 集会時など並ばせるだけで精一杯

このように、生徒指導でストレスを感じる場面は挙げるとキリがありません

高校生になると中学生の頃よりは落ち着きが見え始めるものの、生徒指導にストレスを感じ、苦しんでいる教員は多いのです。

5180人の教員が精神疾患で休職している

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(画像出典:令和2年度 公立学校教職員の人事行政状況調査について)

文部科学省が発表した「令和2年度 公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、令和2年の時点で精神疾患によって休職している教員の数は、全国で5180人に上ります。

大都市やその近郊の都道府県ほどその傾向が強く、東京都は632人・大阪府は336人の教員が、精神疾患により休職しているのです。

生徒の学力を向上させるだけではなく、コミュニケーションの大切さや社会のルールやマナーなど、人生において大切なことを学ぶ場が学校のはずです。

しかし、その学校で働く教員の多くが精神疾患を患っているという事実は、深刻な社会問題となりつつあります。

生徒指導が辛いときの解決策5選

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前述したデータから、今現在生徒指導にストレスを感じている教員は、精神疾患を患ってしまう危険性が考えられます。

そうなってしまうまえに対策を打つことが必要です。

生徒指導が辛いときの解決策を5つ解説します。

  • 1人で抱え込まず、同僚や上司に相談する
  • 言って聞かせるよりも、自分が行動して示す
  • 生徒の暴言は全て聞き流す
  • 完璧を目指さず、80点を目指す
  • 民間企業へ転職する

それぞれ詳しく解説していきます。

1人で抱え込まず、経験豊富な同僚や上司に相談する

生徒指導で抱えているストレスについては、同じ職場の教員である同僚や上司が1番の理解者であるはずです。

単に話を聞いてくれるだけではなく、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。

特に、あなたより経験が豊富な先輩教員なら、これまでの経験から豊富な知見を持っているはずです。

悩みやストレスは誰かに話すことで軽減されることもあるので、まずは同僚や上司に相談してみるとよいでしょう。

言って聞かせるよりも、自分が行動して示す

教員が生徒指導にストレスを抱える原因の1つに、生徒がいうことを聞いてくれないということが挙げられるでしょう。

その場合はアプローチを少し変えて、言葉で指示を出したり教えたりではなく、ご自身がお手本となって率先して行動で示すことも有効です。

海軍の軍人であった山本五十六が残した格言の中に、教育やビジネスの場で広まっている以下の言葉があります。

山本五十六
やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ

人に何かを教えてやってもらうときは、まずは自身がやってみせ、その後に言葉で説明する必要があることを説いた格言です。

更に、そのうえで褒めてやらないことには、人は動かないと説かれています。

「やってみせ」ができていない、もしくは「褒めてやる」ができていないこともあるのではないでしょうか?

生徒を指導する際に、ぜひ参考にしてみてください。

生徒の暴言は全て聞き流す

生徒指導をしていく中で、生徒が吐いた暴言に傷つき、ストレスとなることもあるでしょう。

そういったときには、心を無にして生徒の暴言は全て聞き流すことも大切です。

前述したように、反抗期の生徒は反抗すること自体が目的となっていることも多々あります。

暴言の内容自体に真意はない場合も多いのです。

暴言は全て聞き流す強い心を持つことができれば、生徒指導で感じるストレスが軽減されるかもしれません。

完璧を目指さず、80点を目指す

「教師たるもの、生徒のまえでは完璧でなければいけない」と思い込んでいないでしょうか?

教師も他の誰とも変わらない1人の人間でもあり、失敗や間違いを犯してしまうことも多々あるはずです。

ましてや、生徒指導に正解はありません

生徒指導が成功したかどうかは、その生徒が学校を卒業して数年後、社会に出るまでわからないものなのです。

完璧を目指さず、80点を目指すくらいの気持ちで少し気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか?

民間企業へ転職する

生徒指導で受けたストレスをきっかけに、精神疾患を患ってしまう教員が多いことは前述したとおりです。

そうなってしまうまえに、民間企業へ転職することも1つの選択肢です。

教師の仕事はハードな側面が多くあり、民間企業に転職することで精神的にかなり楽になることが予想できます。

教師という仕事を続けていくことに限界を感じたときは、そのときが辞めどきかもしれません。

体や心を壊すまえに民間企業に転職することも視野に入れましょう。

>>JAIC
公式サイト<<<

生徒指導が辛い以外の教員の退職理由

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教員という仕事に限界を感じて退職した人達の退職理由は、生徒指導のストレスだけはありません。

生徒指導が辛い以外の教員の退職理由について解説します。

  • 長時間労働が辛い
  • 保護者対応が辛い
  • 教師間の人間関係が辛い

それぞれ詳しく解説します。

長時間労働が辛い

教師の仕事に、定時という概念はあってないようなものだと感じていませんか?

実際に、長時間労働が辛くて教師を辞めてしまう人も多いのです。

  • 授業の準備のために早出・残業は当たりまえ
  • 部活動の顧問で休日を返上せざるをえない
  • どれだけ働いても残業代は出ない

定時で帰っても、長時間働いても、給料は変わらない

それなのに、定時で帰れている教員の方が珍しい。

そのような教員の労働時間の実態に限界を感じて、教員を辞めてしまう方も一定数いるのです。

保護者対応が辛い

生徒の後ろには必ず保護者がいます。

生徒の教育だけではなく、保護者とのやりとりも教員の大切な仕事の一環です。

しかし、その保護者対応が辛くて教員を辞めてしまう方もいます。

  • なにか問題が起きると担任である自分がワルモノ扱いされる
  • 体育の授業で身体に擦り傷を負っただけでもクレームが入る

いわゆるモンスターペアレンツから受けるストレスで、教員の仕事に限界を感じる方も多いのです。

教員間の人間関係が辛い

どんな職場でも、人間関係の問題は多かれ少なかれあるものでしょう。

厚生労働省が2015年に発表した「雇用動向調査結果の概要」によると、教員の退職理由では「定年・期間満了」についで「職場の人間関係が好ましくない」というのが2番目に多い理由となっています。

職員室で机を並べる教員間の人間関係に、ストレスを感じている方も多いのです。

公立の学校なら数年に一回異動もありますが、逆にいうと異動のタイミングまでは人間関係に悩まされ続けることになりかねません。

人間関係のストレスはどんな職種や業界でも退職理由の代表例だといえますが、教員も例外ではないのです。

生徒指導など教員の仕事が辛いなら無理しない方がいい2つの理由

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理由がなんであれ、教員の仕事が辛いなら、無理して続けることはおすすめできません。

その理由として、以下の2点が挙げられます。

  • 精神疾患になる可能性がある
  • 生徒に迷惑がかかる

それぞれ詳しく解説します。

精神疾患になる可能性がある

多くのストレスを抱えたまま教員の仕事を続けてしまうと、精神疾患になる可能性があります。

精神疾患になってしまうと、休職を余技なくされてしまうほか、退職しても社会復帰するまでは少し時間が必要になるはずです。

どんな仕事であれ、体や心を壊してしまうまで無理をしてしまうと本末転倒です。

そこまで自分を追い込んでしまう必要はありません。

  • 自分の代わりはいくらでもいる
  • 教員以外にも仕事はいくらでもある

決してネガティブな意味ではなく、前向きな気持ちで上記のように考えることも必要なのかもしれません。

生徒に迷惑がかかる

ストレスに悩まされながら無理して教員を続けても、あなたの120%の実力は出せないはずです。

表情は曇り、言葉に説得力がないまま教壇に立つことになるのではないでしょうか?

そのような状態で教員を続けても、生徒には迷惑がかかってしまうのです。

生徒にとって、学生生活はかけがえのない時間であり、大人になるまでの大切な過程です。

生徒1人1人の将来性や価値観には、教師の関わり方が大きく影響するといっても過言ではありません。

生徒のことを大切に思うなら、ポテンシャルを発揮できないまま無理をするよりも、自ら身を引く勇気をもつことも大切だといえるでしょう。

まとめ

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生徒指導に辛さやストレスを感じている教員はあなただけではありません。

ストレスは精神疾患の引き金となってしまうので、早めの対策をとることも大切です。

どうあがいてもどうにもならないときは、無理をしないでください。

どんな仕事も、体と心の状態が整っていてこそできるものです。

仕事へのこだわりやプライドも大切ですが、まずはご自身の体のことを第一に考えてくださいね。

 

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